内向的な人でも実践できるデザインの伝え方

声が大きい人が多い場所、明らかに立場が上な人たちと意見交換をするのは至難の業。事前に『情報の交通整理』をしておけば、外向的な人が多い場でも自分の意見が伝えやすくなります。

外向的な方が多い仕事現場

デザイナー以外の方たちへデザインを伝えるには、あやふやな表現の言語化がスタートになりますが、「ハキハキと前へ出て話をしましょう」という意味ではありません。一歩前に出て意見を述べることができる外向的な性格であれば良いですが、誰もがそうではありません。内向的な人が無理な行動をしてもかえって負担になるだけでなく、伝えるべきコトが伝わらない場合があります。

声が大きい人が多い場所、明らかに立場が上な人たちと意見交換をするのは至難の業。リモートでの情報共有はさらに難易度が上がります。ニュアンスをはじめとした非言語コミュニケーションが共有されていないと、どんどん取り残されてしまいます。内向的な方にガンガン攻めていきましょうというのは酷ですが、内向的であることを言い訳にして伝えることをしないのも良くありません。

外向的な人との会話思ったことをドンドン口にする人との会話は難しい。

自分のペースを設計する

内向的な方は言葉を選ぶために思考する方が多いです。これは話しながら考えをまとめていく外向的な方とは大きく異なります。デザインを共有する会議だとリアルタイムでいろいろな情報が飛び交うので内向的な方が不利になりがち。そこで、周りの勢いに押し流されないために準備が欠かせません。事前に『情報の交通整理』をしておけば、外向的な人が多い場でも自分の意見が伝えやすくなります。

会議の前に質問を投げる

アジェンダがない会議へ突進するのは、準備運動をしないで川へ飛び込むのと同じです。その場の気分で話が流れてしまうだけでなく、何も言えなかった自分を責めてしまうことになります。誰もアジェンダを作っていないようであれば自分で作って確認をとったほうが良いでしょう。

アジェンダを作る時間がないという気持ちは分かりますが、自分のペースで何を話すか考えることができるのがメリット。知りたいことをリストアップしておくだけでもアッと驚くような展開を避けることができます。

ルールを設定する

会議の進行役をしているのであれば、会話のルールを定めるのも手段です。どういうフィードバックを求めているのか、伝え方のコツは何か知ってもらうことで求めているフィードバックが得やすくなります。「こうやってデザインフィードバックを受けてみたい」という提案を口頭ではなく、Design Feedback Playbook ような冊子にして配布したほうが気持ち的に楽です。

安全な場所で共有する

積極的に途中段階を見せていくのが理想ですが、工程を見せるのに敷居の高さを感じる方もいます。しかし、会議の場で初めてデザインを見せるというコミュニケーションだと、作り手の意図・方向性が把握するのが困難です。遅かれ早かれ途中段階を共有する習慣はもったほうが良いしょう。

その練習として、信頼できる人だけが集まった Slack や Chatwork のようなチャットで共有してみるのは手段です。Teampaper Snap のように撮ったスクリーンショットを手軽に共有する手段は幾つかあるので、自分にとって楽な共有方法を模索してみてください。

ドキュメントする

デザインの意図をプレゼンするのは苦手という方は、ドキュメンテーションをきちんと書き残すと良いでしょう。デザインにあるトレードオフ(メリットとデメリット)が書かれているだけでも、周りは何を決めなければならないか判断しやすくなります。当日それを読み進めるだけでも、即興で話すより説得力が増すのでオススメです。

筆者について

Photo of Yasuhisa Hasegawa

組織の一員となるスタイルで一緒にデザインに関わる課題を解決するといった仕事をするなど、チームでデザインに取り組むためのお手伝いをしています。各地でデザインに関わる様々なトピックで講師をしています。