Dreamweaverは、たくさんのウェブサイト制作者が愛用しているソフトウェア。毎回バージョンが上がる度に目まぐるしい発展を遂げていますし、新しいバージョンのCSを買おうと思うひとつの要因になるキーソフトだと思います。私個人は Dreamweaver を使用していませんが、それでも使うメリットを感じますし、Dreamweaver ならではの良いソリューションも少なくありません。特に印刷向けのデザイナーがスムーズにWebに向けたデザインが出来るようにした功績は素晴らしいです。ウェブサイトを制作するのにかかせない存在ではありますが、同時に改善点も少なくありません。それは「Dreamweaver」というソフトウェアの存在そのものの見直しだと感じています。

2,3バージョンくらい前からですが、わざわざ Creative Suite というバンドルの中のひとつに Dreamweaver が必要なのか疑問を感じます。「もう新しい CS が出た!」という声は新バージョンが出る度にありますが、それでも1年半か2年のブランクがあります。Photoshop や Illustrator のようなソフトであれば、そのブランクは大きなものではありません。しかし、ウェブで1年といえば相当のブランクではないでしょうか。ブラウザの状況も変わりますし、CSS や JavaScript で使える表現も進化しています。この Web のスピード感に Dreamweaver がついて行けてない気がします。事実、今頃?という機能やサポートが新版にやっと実装されていることもあれば、未実装なものも少なくありません。 つまり、CS というリリースサイクルが Dreamweaver にとって足かせになっているような気がします。

また、ウェブの姿が Drewamweaver が登場した当初から大きく変化しているのも存在が問われるひとつの理由です。ウェブ『ページ』を制作することを得意とする Dreamweaver では、サイト制作すべてをカバーしきれないのも課題です。ダイナミックページの生成も出来ますし、テンプレートを使えば効率よくページを作ることは出来ます。しかし、アプリケーション開発には向いていませんし、ページという概念を超えた制作になるとエディタを使うほうが無難になることもあります (アプリケーションはFlexで作りましょうということかもしれませんが)。

Dreamweaverを使わない理由は人それぞれだと思いますが、私が使わない理由は今のウェブとのミスマッチからくる違和感です。

Dreamweaverのサービス化

Adobeは正式版のソフトウェアをリリースした後、数回のパッチをリリースしていますが、小さなバグフィックスがほとんどで、機能は次のリリースまで先送りになる場合があります。CSのリリースを軸にした機能追加ではなく、ウェブのスピードに合わせたリリースサイクルは可能にならないのでしょうか。バグフィックのためのパッチだけではなく、小さな機能追加もパッチに盛り込むことが出来るサイクルであれば、常に新しい Dreamwaver を体験出来ます。

ソフトウェア全体のテストではなく、新しい機能を追加する度にテストを繰り返すのもメリットがあります。プライベートβとオープン版と両方ありますが、オープン版のβがパッチのリリース前に毎回公開されることで、利用者の声を反映しやすくなるだけでなく、高い頻度でウェブ上で話題になるという別効果もあります。

イニシャルは低コストで年会費を支払っている間はパッチを無料でダウンロード出来るという別の料金モデルも考えられます。CSのタイミングではなく、Dreamweaver が考えるタイミングでメジャーリリースか、パッチで済ませれるのかを判断出来るとウェブのスピードに合わせやすいと思います。ソフトウェアだけど、ウェブアプリケーションのように扱った開発モデルのほうが Dreamwaver に合うのではないでしょうか。

サードパーティとの連携

すべてを Dreamweaver でカバー出来ないのは当然なので、Adobe では、Exchange で、サードパーティのアドオンソフトの掲載をしていますし、Extensionsも独自コミュニティが存在しています。サードパーティへのリーチもされていますし、開発環境が整ってはいますが、ユーザーとの距離はまだあると思います。

例えば BridgeExtension Managerが、サードパーティのソフトをダウンロード購入出来る App Store のような役割をもっていたら、より距離は縮まると思います。「この CMS を使って制作するなら、この組み合わせ」といった Dreamweaver Bundle というのもあると便利かもしれません。

自分の環境をクラウド化

従来、デスクトップアプリケーションだったものが、ウェブブラウザだけあればいつでも使えるようになってきました。では、Dreamweaver もウェブアプリケーションになるのかといったら一概にそれがベストではないでしょう。ただし、設定や使っている Extensions が、オンラインで同期することが出来ると、複数のパソコンにおいて同じ環境で仕事もしやすくなりますし、再インストール後のリストアも楽そうです。ある程度ウェブで出来ること(もしくは得意なこと)は、ウェブにまかせてしまうのもひとつの形だと思います。

ウェブはこれからも目まぐるしく変化していくと思いますが、Drewamweaver というソフトが今後どのように姿を変えて行くのか期待しています。