プレゼンワークショップを開催しました
あまりイベントを企画するということをしない私ですが、先日 bookslooe の坂本さんとの共催で「プレゼンテーション」をテーマにワークショップを開催しました。話す側と聞く側に分かれているセミナーではなく、ワークショップ形式で何かしたいよねという坂本さんの発案からスタートした今回の企画。何か有益な情報を得たか得てないかという表層的なものではなく、アイデアを共有したときに何がおこるのかという雰囲気やエネルギーに興味があったのでワークショップは以前からやってみたかったです。ミツエーリンクスさんのご協力も得て、設備も揃ったセミナールームで広々とワークショップを行うことが出来ました。
ワークショップは来ている方も能動的なアクションを必要とするのと、プレゼンの経験がないとなかなか発表し難いだろうということで、今回は告知をほとんどしない招待制をとりました。初めての試みで不安もあったわけですが、今回来ていただいた参加者の方のフィードバックを元にして再び同じトピックでワークショップをすると思います。
「魅力的で情報を効果的に伝えることができるプレゼンを定義しよう」というテーマで行われた 3 時間のワークショップ。プレゼンと一言でいっても、大きく「プラニング」「スライド」そして「スピーチ」の三つに分かれています。そこで、それぞれの要素に区分けしながら具体的な問題定義をしていきました。問題定義の後に実際どのようにすれば良いのか解決策を模索し、全員で共有という流れでワークショップを行いました。以前、伊藤賢さんのワークショップを受けたときに、個人ワークとグループワークをうまく組み合わせていたりと、彼の進め方は今回するのに参考になりました。
数多くの解決策や提案が出されましたが、結果的に 16 の項目に絞られました。以下が今ワークショップで出た「魅力的で情報を効果的に伝えることができるプレゼンにするための 16 のチェックポイント」です。
- たくさん練習をする
- 出来れば録音や録画して復習する
- トイレの中でリハーサル
- 狭くて声も漏れないので安心して出来る。鏡があれば自分を見ながら出来る
- キャラを作る
- 恥ずかしくならないためのひとつの方法
- コミュニケーションをとる
- 一方通行にならない。プレゼンを単調にしないように途中に盛り込む
- 自信がなければしない
- 時には「No」と言えることも大事
- 陽気になる
- 気持ちを伝えるのが情報を伝えることより大切なこともある
- 余裕をもつ
- スケジュールだけでなく自分自身にもいえる
- サクラを作る
- 質疑応答の際に知っている人に質問してもらう
- 事前に質問を集めておく
- 質疑応答の際に誰も出てこなかった際に便利なだけでなく、ターゲットが明確になる
- 制約をもつ
- スライドの枚数など制限を築くことで工夫が生まれる
- 自分にゴールをつくる
- モチベーション向上のため
- メインポイントを連呼
- 最初と最後にポイントを話すサンドイッチ方式からまずスタート
- 内輪ネタを言わない
- 一部の方にしか共感が得られないものは、逆に冷めてしまう
- 無理に笑わせようとしない
- 笑いに頼ってしまわない
- 共感をもってもらう
- この場で何かを学んだということだけではなく、この日から何かしようという気持ちになってもらう
3時間という長丁場でしたが、最後は時間が足りなくてチェックポイントを練る時間が少なかったのが今回の反省点のひとつですね。しかし、参加者の方がプレゼンの課題点が書かれたポストイットノートを壁に貼付けていたときは、「おぉ何からしくなってきたな」と感動してしまいました。参加していただいた方のモチベーションの高さとアウトプット力に感謝ですし、それに助けられたところは多かったですね。次回に繋げるためにも高いモチベーションを維持するのと時間管理が課題になりますね。
ワークショップの成果を残すという意味でも、深く掘り下げて行きたかったという思いはありますが、プロセスがとても重要だなと感じました。いつも何となく考えていることをワークショップという場で実際アウトプットしてみたり、他の方と話をすることで出てくる意見やアイデアもあります。「共感を得てもらうプレゼンをしよう」という意見がワークショップ中に何度も出てきましたが、ワークショップのプロセスも共感があるからこそ、次のステージに上がれるのではないかと感じました。
プレゼンだけでなく他のテーマでもワークショップのアイデアはあるので、また機会を作ってやろうと思います。次回はこのサイトでも告知すると思いますので、そのときはよろしく。