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ゼロ・グラビティ
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ゼロ・グラビティ

映画「Gravity (邦題 ゼロ・グラビティ)」のあらすじは、「事故に見舞われた宇宙飛行士が、無重力空間のなか、地球への帰還を試みる」というシンプルなもの。アクション映画と思って劇場へ向かった人もいるかもしれませんが、まったくそうではなかったと気付くと思います。 映画の設定もハリウッド映画ではあまり見ないものでした。登場人物はわずか 2 人(アポロ13 [https://www.amazon.co.jp/dp/B006QJT0C8/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B006QJT0C8&adid=1HKZMDGXE2DNSK5ZD97V&] でも司令室に立っていたエド・ハリスが声で出演しています)。舞台もほぼ一カ所で、

Indie Game: The Movie
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Indie Game: The Movie

ゲームはアートと呼べるのでしょうか。 そうとは呼べないものもあるかもしれません。ゲームはアートとはいえないと思っている人も 2012 年のドキュメンタリー映画「Indie Game [http://buy.indiegamethemovie.com/]」を見れば考えが変わるかもしれません。3 つのインディゲームの開発模様を追ったこの映画。その中で開発者のひとりは「自分の良いところも悪いところもすべてゲームにぶつけている」と話しています。彼等がどのようにしてゲームをつくり、世に送り出しているのかを見終わったときに「はたしてゲームはアートを呼べるのか」という疑問が頭をよぎるかもしれません。 制作会社でビックタイトルの開発に携わるのではなく、ゲームデザインからグラフィックまですべてを 1 人又は少人数で開発する意味とは何でしょうか。続編に頼ったリスクの少ない商業化されたゲームではなく、自分たちがつくりたいゲームをつくる。それはとても『カッコいい』響きですが、実際は恐怖に満ちあふれた世界です。そこで彼等は身も心も削りながら、ゲームを少しずつ組み立てていきます。開発者ひとりひとりにフォ

プロメテウス
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プロメテウス

このレビューは、映画の内容に触れている部分が幾つかあり、中には結末に関わる重要な要素も含まれています。未鑑賞の方は読まないでください。 映画「プロメテウス」を鑑賞して最初に感じたのが、マーケティングを誤ったようにみえた点です。Web を活用したバイラルキャンペーン自体は非常に面白かったですが、こうしたマーケティングを通して「面白そうなSFモンスター映画だ」と感じた方もいるはずです。初代「エイリアン」の直系の序章ではないとされているものの、同じ世界での物語であること、そして多彩な異型物が登場することから、ビジュアル的に楽しめるエンターテイメント映画と考えた方もいるでしょう。 確かに、ビジュアルは圧巻でした。前回レビューをした「ダークナイト・ライジング [http://www.yasuhisa.com/could/review/dark-knight-rises/] 」に比べると、神の視点とも呼べる大きな視野のシーンが多数ありましたし、登場人物を常に見下ろしているかのように見えるシーンは、人間の創造をテーマにしたこの映画には最適な見せ方だったと言えるます。 SFやモンスターを題材にし

ダークナイト・ライジング
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ダークナイト・ライジング

このレビューは、映画『ダークナイト・ライジング』だけでなく、前2作の内容について供述されています。『ダークナイト・ライジング』のストーリーにおいて重要な部分は省いてありますが、内容は知りたくないという方は読まないでください。 バットマンシリーズが作り出した英雄像 クリストファー・ノーランの作り出したバットマン3部作のテーマは「英雄(ヒーロー)は幻想的な存在である」だったと思います。近いようで果てしなく遠い存在。特定の人ではなく、超越した何か。それが幻想であり、英雄の姿なのかもしれません。そして、ノーラン監督はこの「英雄は幻想」というひとつのテーマに対して様々な角度から捉えることで、3つの映画を作り上げたといえるでしょう。 『バットマン・ビギンズ [https://www.amazon.co.jp/dp/B00840I5B4/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&

The Greatest Movie Ever Sold
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The Greatest Movie Ever Sold

『スーパーサイズ・ミー [https://www.amazon.co.jp/dp/B00067HDY8/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B00067HDY8&adid=1R8J5QY5TM70C3SGS5WT&] 』で知られているモーガン・スパーロックのドキュメンタリー映画。毎回おもしろい視点でドキュメンタリーをつくっていますが、今回は広告やプロダクト・プレイスメントがテーマ。プロダクト・プレイスメントとはテレビ番組や映画の中で企業の商品を登場させる宣伝広告の方法。シーンに何気なく登場する製品は実は宣伝のため・・・ということはよくあることですが、このドキュメンタリー映画自体もプロダクト・プレイスメントで作られています。実践しながら題材について語るというメタ視点な映画です。 映画に携わる人たちは映画のことを「Movie Business(映画ビジネス)」と呼ぶことがありますが、スポンサーなしで作られている映画はごくわずかといって良いほど映画はビジネスと化してい

ザ・コーポレーション
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ザ・コーポレーション

法律によって「人」とされている法人に対して精神分析をしたらどうなるだろう?それがドキュメンタリー映画『ザ・コーポレーション [https://www.amazon.co.jp/dp/B000FIHDHA/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B000FIHDHA&adid=02KCTT9XEQF2M1RQKSEP&] 』のテーマです。どん欲に利益を求め続ける法人の行動が、環境・社会・動物・人を傷つけていることがあります。嘘つきで長期的な関係を続けることが出来ない法人は、人格障害者と変わらないと判断されてもおかしくないそうです。しかし、法に守られ、法によってつくられた人であるが故に犯罪にならず、今日も利益を追い求めています。 映画でも指摘していますが、利益をどん欲に追い求める法人に働く人たちも悪なのかというとそうではありません。

ソーシャル・ネットワーク
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ソーシャル・ネットワーク

もしこの映画を Facebook が出来るまでの話、そして米国 IT 業界の裏側が知りたいと思って見たのであれば落胆してしまう映画かもしれません。映画『 ソーシャル・ネットワーク [https://www.amazon.co.jp/dp/B0047MZLTC/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B0047MZLTC&adid=0VQDRB4SNAEF0GV4QFND&] 』は Facebook や実在する方達の名前が登場するノンフィクションのようなフィクション(物語)を語っているだけのように見えると同時に、象徴的な設定やシーンが多い映画でした。 私たち人間は「地位を築きたい」「他人から認められたい」「誰かからの賛同・賞賛を聞きたい」

Slacker Uprising
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Slacker Uprising

マイケル・ムーアが2004年のアメリカ大統領選挙を前に、全米62カ所をツアーした模様を映し出したドキュメンタリー映画。その年は「華氏911 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001X9D68/could-22/ref=nosim/] 」が公開されるなど、精力的に政治的活動を行っていたムーア監督。大学生を中心とした若い世代へブッシュに投票しないよう呼びかけるために、共和党色の強い州や激戦区になっている地域で演説を行いました。彼のドキュメンタリー映画は賛否両論があると思いますが、彼のアクションや批判を恐れない勇気は尊敬してしまいますね。 プロパガンダと言われることもありますが、ジャーナリズムと名ばかりでブッシュ政権への客観的な批評や、詳細な調査を怠っていたアメリカの報道にも問題があったと思います。それゆえ、ムーア監督がドキュメンタリー映画を作って議論の場を作っているのでしょうし、本当は彼がわざわざ作ることもなかったのかもしれません。名ばかりのジャーナリズムは何もアメリカだけではないと思いますが、違いはムーア監督をはじめ数々の声とそ

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「Wall-E」のアニメーションは完全なる不完全

前回「ピクサーが考えるイノベーションの鍵 [http://www.yasuhisa.com/could/article/pixar-innovation/] 」で、ピクサー映画のおもしろさの秘密の断片を紹介しました。ブラッド・バード監督は映画「アイアン・ジャイアント [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002GD4K0/could-22/ref=nosim/] 」の成功でピクサーに入った方で、オリジナルメンバーではない方です。スティーブ・ジョブスが彼をスカウトしたそうですが、その理由もトイストーリーシリーズで成功を収めたピクサーがこのままの状態に留まらずイノベーションをし続けるためのの起爆剤としての役目だったとか。結果的に今でも先進的なアニメーションをピクサーは作り続けているわけですから、ジョブスの英断だったといえるかもしれません。 新作「Wall-E [http://www.disney.co.jp/movies/wall-e/]」は、「ファインディング・ニモ [http://www.amazon.co.