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未来

A collection of 24 posts

UI

ジェネレーティブUIデザインが作り方を変える

デザインツールのもうひとつの未来 「次世代デザインツールはどこへ向かうのか(後編) [https://yasuhisa.com/could/article/nextgen-design-tools-3/] 」で、デザインプロセスはよりチームスポーツのようになると書きました。デザインツールはより開発との連携がしやすくなり、より実装を考慮したデザインがしやすくなるのでは?と仮説しました。しかし、デザインと実装の溝がなくなることだけがデザインツールの未来の姿ではないと思います。 デザインツールにあるもうひとつの可能性が、ジェネレーティブデザイン(generative design)です。 ここでいう『ジェネレーティブ』とは、コンピューターアルゴリズムで何かを生成・構築するもの。ジェネレーティブアートであれば随分昔からあります。例えば Gerg Nees の Computergrafik [http://dada.compart-bremen.de/item/exhibition/164] は、コンピューターアルゴリズムによって作られたグラフィックアートを 1965 年に発表していま

仕事

AIとデザイナーの関係をポジティブに考えてみた

本当に脅威だけなのか 既に来ている機械化の波とデザイナーができること [http://www.yasuhisa.com/could/article/machine-and-creativity/] で、私たちが使っているデザインツールにも AI が使われていることを紹介しました。2017 年版の Photoshop には人工知能を活用した機能が実装される噂 [http://fortune.com/2017/06/10/fortune-500-adobe-ceo-photoshop-ai/] もあります。デザイナーが人工知能と一緒に働くことは、遠い未来ではなく、今起こっていることと言えるでしょう。 AI や機械学習は、仕事を奪う脅威と言われています。これから 20 年間でおよそ半分の仕事が AI によって入れ替わる [https://arstechnica.com/business/2016/12/federal-report-ai-could-threaten-up-to-47-percent-of-jobs-in-two-decades/] という話もありますし、クリエイティブ

AIがデザインの仕事を拡張する理由
未来

AIがデザインの仕事を拡張する理由

対立ではなく協働 最近の AI の話題は「人から仕事を奪う」という文脈で語られることが多いです。デザインの世界も例外ではなく、人の代わりに作ってくれるサービスが幾つか出てきていることから、そう考える人は少なくありません。Web サイトのレイアウトを AI の力を借りて自動的に作ってくれる Grid。最近だと Wix がサイト制作に AI を導入したと発表しました。また、Tailor のように、幾つかの質問に答えたら、適したデザインパターンを出してくれるサービスもあります。作ることだけがデザイナーの仕事ではないと言われて久しいですが、AI の発展により、ますますそれが現実的なものになりました。 クリエイティブの世界でも機械化・自動化は当たり前になりつつあります。10 年以上前だと、機械によって生成されたコードは汚くて使い物にならなかったわけですが、今だと経験の浅いコーダーに任せるより良いものが作られることがあります。複雑なレイアウトで構成されたレスポンシブ Web サイトもPageCloud を使えば、コードを触らずとも難なく作れるわけです。 ここで紹介したツールはほんの一部ですし

UI

AIの進化から学ぶ会話型UIの課題

UIを考える前に本質を探る 人と情報の関係が会話(チャット)のようになることに伴い、コンテンツだけでなく UI デザインも、会話の中でどのように表示すると適切なのか考える必要があります。会話型になる UI デザインについて2年前に記事にしました [http://www.yasuhisa.com/could/article/message-card-ui/]が、今は状況が大きく異なります。 自然言語が使えるチャットボット「ELIZA [https://en.wikipedia.org/wiki/ELIZA]」は 1960年代に開発されました。 Facebook Messenger はボットの開発やコンテンツの最適化ができるプラットフォーム [https://messengerplatform.fb.com/]を発表していますし、Slack Bots [https://slack.com/apps/category/At0MQP5BEF-bots] は開発者にとって馴染みの深いものになっています。 また、友人のように振る舞うことができる Xiaoice

UI

すべてがUIになるVRの世界

先日、報道を VR で楽しむ NYT VR [http://www.nytimes.com/newsgraphics/2015/nytvr/] を試してみました。VR はゲームをはじめとしたエンターテイメント性の高い分野で注目されていましたが、 NYT VR はジャーナリズムからのアプローチだったので新鮮でした。これは仮想空間だと分かっていても、次第に世界に没頭してしまい、現実と仮想の境目が曖昧になる感覚は VR 体験ならではです。 スマートウォッチをはじめとしたウェアラブルや IoT の登場によって、従来のような GUI を前提としたインタラクションデザインではなく、No GUI のデザイン [http://www.yasuhisa.com/could/article/designer-should-use-wearable-now/] が注目され始めています。すべてをボタンのような操作 UI で表現するのではなく、音声、触感、行動でインプット・アウトプットすることがありえます。しかし、VR

アクセシビリティ

次世代Webはブラウザの外にある

10月18日、法政大学にて次世代 Web カンファレンス [http://nextwebconf.connpass.com/event/19699/] が開催されました。Web に関わる技術について徹底的に話し合うイベント。セッションすべてディスカッションで勉強会というより話を聞きに行くというニュアンスが近いかもしれません。8 月に UX をテーマに議論する会 [http://www.yasuhisa.com/could/article/questions-about-ux/] を開きましたが、今年はこうした『会話』を軸にしたイベントに興味を惹かれます。 今回は、「デザイニングWebアクセシビリティ [https://www.amazon.co.jp/dp/4862462650?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&

デザイン

デザイナーであればウェアラブルを今持つべき理由

まず体感せよ 一昨年くらいから Jawbone UP [https://jawbone.com/store/buy/up24] や、Android のスマートウォッチ [http://www.sonymobile.co.jp/product/smartwear/swr50/] など、幾つかのウェアラブルを試しています。先月発売された、Apple Watch [http://www.apple.com/jp/watch/] もしばらく使い続けています。「これで生活が変わりました!」と言えるほどの劇的な変化はないものの、発見や気づきがあります。 まだ購入を悩んでいる方がいると思いますが、デザイナーであれば何でも良いのでウェアラブルを今から付けて生活をしたほうが良いと思います。 もちろん今のウェアラブル市場は『幼少期』と同じようなものです。パフォーマンスも良くないですし、デバイスにインストールするアプリも「なぜか分からないけど、違う」という感覚を得ることになるでしょう。スマートフォンと似たような構造や操作感を、スマートウォッチ用に小さくしただけのアプリもたくさんあります。スマートフ

未来

dConstructで学んだWebの仕事に関わる責任

先週はイギリス、ブライトン [https://www.google.co.jp/maps/place/Brighton,+The+City+of+Brighton+and+Hove,+UK/@50.837418,-0.1061897,13z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x48758509f6294167:0x9cc6af7a727d0ef9] を訪問していました。目的は dConstruct [http://2014.dconstruct.org/] へ参加するためです。 あまり日本では知られていないイベントですが、今年で 10 年目になる Web と未来をテーマにした老舗カンファレンス。イベント開始当初は Web サイト制作寄りのテーマが多かったですが、ここ数年にかけてスケールが大きくなった印象があります。今年は「ネットワークに住むわたしたち 」をテーマに、

UI

カードUIと会話化するデザイン

LINE [http://line.me/ja/], WhatsApp [http://www.whatsapp.com/], Facebook Message [https://www.facebook.com/about/messages/] のようなメッセージアプリの魅力のひとつに「情報の流れが制御できる」ところがあると思います。1対1の会話が中心なので、ノイズが少ないですし、情報を追いかけるのも容易です。 Jelly [http://jelly.co/] のように、メッセージアプリのような表現がメッセージアプリ以外で見られるようになってきているのも、今の利用者に求めらている情報の形だからなのかもしれません。 今、UI デザイン [http://www.yasuhisa.com/could/article/no-border-design/] という観点で注目しているのは、この『メッセージ型 UI [http://www.yasuhisa.com/

モバイル

モバイルがライフスタイルになるための3つの視点

今月の始めに発表された、魔法の AR メガネ Project Glass [http://g.co/projectglass]。未来を感じさせてくれると同時に 広告だらけになるのでは? [http://www.youtube.com/watch?v=_mRF0rBXIeg] と考えている方もいると思います。我々ユーザーからのフィードバックを募集しているわけですから、今後どう成長して製品化されるのか楽しみです。 このプロジェクトに関わる Google X のエンジニアが残した以下のメッセージ [https://plus.google.com/111626127367496192147/posts/aKymsANgWBD]が少し気になりました。 > テクノロジーはもっと便利になるべきだと考えている。必要なときにはそこにあり、必要がなければ自ら姿を消す。そんなあり方が理想的だ。 素晴らしい視点ではありますが、今のようにメガネという形が必要でないときに見えない存在になり、人と人とのインタラクション(対話)を助長させるもなのか疑問です。 グラスを付けている人に会ったときに、あなたは

インターネット

キーワード 2012: Everyscreen(スクリーンワールド)

スクリーンに囲まれた世界 「デジタルとリアルの境目がなくなってきた」 「リアルな交流が Web でも出来るようになった」 そんな言葉を耳にするようになった理由のひとつは、Web へアクセスする手段がパソコン以外からでも手軽に出来るようになったから。いつでも何処でもアクセス出来るわけですから、Webを身近に感じるのは当然のことなのかもしれません。スマートフォンだけでなく、 iPad [http://www.apple.com/jp/ipad/] や Kindle Fire [http://www.amazon.com/Kindle-Fire-Amazon-Tablet/dp/B0051VVOB2] をはじめとしたタブレット機器も利用され始めたことで、パソコンから Web を見るという行為は過去のものになりつつあります。 Ciscoの調査結果によると [http://newsroom.cisco.com/press-release-content?type=webcontent&articleId=5892556] 、2015年までにモバイル機器のインターネットのデータ送受信量は今の2

インターネット

開かれたWebと閉じたWebの間で

先月の WordCamp の講演 [http://www.yasuhisa.com/could/article/wordcamp-contentstrategy/]で、CMS は API のような存在になると話しました。Webサイトに訪れてもらうために情報(ページ)を管理するための CMS から、様々なデバイスやサービスへ配信することを考慮したコンテンツ(データ)を保持する CMS へ変化する。そのためにも、CMS を扱う私たちは Web ページという枠に囚われない設計が必要になるという内容でした。 WordCamp という場だったので、CMS にフォーカスした内容になりましたが、実のところ Web そのものが API になりつつあります。 従来 Web上にある様々なデータを読み込んで、人が理解できるインターフェイスにするのは Web ブラウザの役割でした。パソコンに最初からあったことと、多くの方に使われていたという理由で Web ブラウザという名のアプリで動作する技術が使われ続けていました。 Web ブラウザ上で情報を表示させたり動作させるためには

UI

Kinectから始まる新しいインタラクション

既に 1000 万台が販売されていると言われている Microsoft Kinect [https://www.amazon.co.jp/dp/B003T9VDJQ/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B003T9VDJQ&adid=18CVSS3GS5PZPPHH7QMH&] 。コントローラーを持たなくても身体を動かすだけで様々な操作を実現するこのデバイス。USB接続を使用していることもあり、発売開始直後から、PC や Mac に接続をしてハッキングをする方が続出。プログラミングのためのプラグイン・アドオン・ライブラリが続々と登場しました。久々にモノ作り魂に火が付いた方も少なくないと思います。 Kinect と AR を組み合わせたデモこうした開発者達の草の根活動を禁止することは出来たはずですが、

未来

Shift4で多次元化する社会と人について話しました

撮影: 飯田昌之 [http://www.masazo.net/] 「Web」をキーワードに様々な視点から1年を振り返るイベント「CSS Nite Shift」。4回目になった今年 [http://cssnite.jp/ginza/vol55/]も引き続き、講演の機会をいただきました。昨年の Shift3では「 不景気から学べる今後のサイト制作のありかた [http://www.yasuhisa.com/could/diary/shift3/] 」という題名で不景気を切り抜けたビジネスアイデアや視点に注目してどのように今後取り組んでいけば良いかを話しました。社会情勢を理解することが仕事に役立つだけでなく未来へのヒントがみえてくるというのが前回のテーマでした。今年も昨年と同様社会の動きについて語りましたが、Webと私たちの関わり方の変化と、人の価値観やライフスタイルの変化に注目しました。 セッションの題名は「多次元化するWebと今後のWebデザイン」でしたが、そこにでてくる『多次元』とはどういう意味なのでしょか。 物理的に存在する私はひとつしかありません。しかし、私たちはたくさんの

セミナー

WCANで今後のWebと利用者について話しました

12月19日に WCAN 2009 Winter [http://www.wcan.jp/index.php?ID=269] が名古屋で開催されました。年末はほぼ毎年、スピーカーとして参加させていただいているこのイベント。毎回、1年の総決算みたいな内容でしたが、今回は少々趣向を変えて「 2010年に飛躍するための7つのキーワード」という今のトレンドや人・社会の変化からみる今後について話しました。ちょうど先日行われた CSS Nite Shift3 [http://www.yasuhisa.com/could/diary/shift3/] が似たような内容だったわけですが、そのときの反応や情報収集が役に立ちました。時間が少々長めの 80 分だったこともあり、結果的に 140 枚のスライドと 70サイトの紹介 [http://www.yasuhisa.com/could/roundup/wcan-2009-winter-list/] というボリュームが大きい内容となりました。 今年もかなりの数のサイト・

UX

Nokiaが考える2015年の未来

Webを利用した共同作業 [http://www.yasuhisa.com/could/article/nokia-betalabs/]や ジェスチャーを利用したコミュニケーション [http://www.yasuhisa.com/could/article/gesture-mobile-communication/]など、ノキアは UX に注目したサービスやデバイスの模索をここ数年続けています。そのノキアが、今月はじめにフィンランドにて The Way We Live Next 3.0 [http://events.nokia.com/thewaywelivenext/home.htm] というカンファレンスを開催しました。そこで、2015年に人々はどのような生活をしているのか幾つか提案をしています。「インテリジェント・デバイス」と呼ばれるネットに常時接続と同期をするデバイスを利用することで人々とシームレスに繋がる構想が描かれています。イメージビデオを見ると、その全体像がなんとなく見えてきますが、ビデオの下にサマリーを書いておきます。 * すべてのデータがクラウドに保管される

UI

ユーザーが考えるブラウザの未来

Mozilla は去年からコンセプトサイト [http://labs.mozilla.com/projects/concept-series/] で未来のウェブの使い方の提案をしています。セミナー [http://www.yasuhisa.com/could/diary/websig-semanticweb/]でも紹介したことがある、Adaptive Path の Aurora [http://adaptivepath.com/aurora/] が有名ですね。コンセプトサイトだけでなく、Flickr の mozconcept [http://www.flickr.com/photos/tags/mozconcept/] というタグから、利用者が提案した様々なコンセプトデザインを観覧することが出来ます。 利用者が考えた優秀なコンセプトデザインが見たい方は、Design Challenge: Summer 09 [http://design-challenge.mozilla.com/summer09/

未来

IDEOが考える教育の姿

新しいビジネスが必要とされているのと同じように、教育においても21世紀という時代に合った形が必要とされています。教育は常に変化し続けていますし、必要とされていることと言っても様々な視点があります。 IDEO [http://www.ideo.com/]の考える未来の教育の姿はどういったものなのでしょうか。「IDEO’s Ten Tips For Creating a 21st–Century Classroom Experience [http://www.metropolismag.com/story/20090218/ideos-ten-tips-for-creating-a-21st-century-classroom-experience] 」で10の項目に別けて解説しています。以下に簡単に要約したものをリストアップしてあります。いかにも IDEO らしいリストといったところでしょうか。 押しではなく引く生徒からたくさんの質問が生まれるような環境をつくる関連性を持たせる教えているコンセプトを直接体験し、話し合えるようにする ソフトスキルと呼ぶ時代ではない クリエイティビティや

UX

アンビエントライフのもつ可能性と課題

未来を思い描くことは、短期的には成果が出ないことかもしれませんが、長期的にデザインやテクノロジーへの理解を深めることが出来る大事なプロセスだと思います。先月行った WebSigのワークショップ [http://www.yasuhisa.com/could/diary/websig-semanticweb/] は、アクティビティとして具体化した一例といえます。未来が描かれたコンセプトワークやビデオをネット上でたくさん見つけることが出来ますが、Freeband Communication [http://www.freeband.nl/index.cfm?language=en] というオランダにあるリサーチプログラムが制作した The Ambient Life [http://vimeo.com/2046208?] というビデオは最近見つけた中でおもしろいなと思った作品のひとつです。 アンビエントライフで提案されている様々なシーンで共通しているのが、人からのインタラクションは限りなく少ないという点です。ボタンを押すというアクションはあるものの、押した後に行われるデータのインタラクシ

セミナー

WebSigで語ったセマンティックウェブの未来

先日 WebSig 24/7 [http://websig247.jp/meeting/20/000111.html] で、「あなたが創るセマンティックウェブ 」という題名で講演しました。RDF や Ontology といった専門的な言葉をほとんど使わないで、セマンティックウェブを啓蒙するという少し変わった視点で話をしました。個人的には、いかに技術的な側面を前に出さずにテクノロジーや未来を語るのに興味があったので良い機会でした。 このアプローチは「技術は重要ではない」という意味ではありません。技術もデザインも前面に出て自己主張するのではなく、根底を支える重要な部分です。技術、デザインを考慮することはむしろあたり前でそれらを無視して話をするのはナンセンスです。しかし根底だからこそ、いかに見せずに魅了させるのが、何かを啓蒙するときに必要なアプローチだと思います。たとえそれが専門用語が分かる同業者であったとしても、ただ聞かせるのではなく見せて表現することによってより伝わりやすくなります。 プログラマーはソースコードを公開することでウェブやコミュニティに貢献しているのと同じようにデザイナー

テクノロジー

デスクトップを超えたOS: itsme

デスクトップのメタファを使ったファイルシステムが不適切な状態になってきていると言われて久しいですが、現状は変わることなく使われています。個人的に Mac OSX は未だに従来のメタファを使っているものの、徐々にそこから離れているイメージがあります。必要な気がしても「これ!」というものに出会っていませんが、この難しい課題に挑戦しているのが、イタリアの itsme [http://www.itsme.it/] というプロジェクト。2010年のリリースを目指して Linux ベースのまったく新しい OS を開発しているそうです。 このプロジェクトが興味深いのが、機能ではなく人にフォーカスしてどのようなシステムが必要か模索している点。人の生活は様々なストーリーが密接に絡み合っており、それぞれのストーリーには現場 (venue / 場所・意見・立場) が存在すると仮説。人の体験や状態に応じて柔軟なメタファが必要であると説いています。我々が能動的にアクションを起こすのではなく、状況に応じて適切な情報が表示されるようなイメージです。 複雑化する情報をどのように整理して円滑にするかという課題は先

ビジネス

電子マネーがソーシャルになる日

電子マネーといってもネット決済に使われるものから、携帯電話で利用するものまで様々。さらにお店でもらえるポイントも加えると、現金以外の財産が本当にたくさんあるなと思います。日本は携帯電話に Edy や Suica が実装されていることもあり、海外に比べると電子マネーは身近な存在なのかもしれません。都内に住んでいれば携帯電話だけで済む場合もありますが、電子マネーやポイントは年々種類が増えており、財布の中はカードであふれかえって管理が出来ない状態になっています。お金の本来の役目である製品やサービスを購入するという『機能』も限定的なものになっているような気がします。 Intel が運営している People and Practices Research Group [http://www.intel.com/research/exploratory/papr/] では、この問題に取り組んでおり、幾つかの可能性を模索しています。「Digitalization is changing money [http://blogs.intel.com/research/2008/09/digitali

アイデア

未来の本はどんなのかな

本には独特の魅力があります。年々買う数は減ってきているものの、所有したいと思わせる魅力のある本はたくさんあります。本を買う機会は減ってきていますが、本の数は常に増えて続けているような気がします。技術書は同じトピックでも幾つか新刊で出ていますし、新書のほうにはブログネタのような題名を幾つか見かけるときがあります。雑誌も同様のことが言えますが。 どれが本にふさわしいかどうかは分かりませんが、このまま作る本を増やし続けるのが本の未来のようには思えません。若い世代になればなるほどスクリーン上で情報を収集したり、長い文章を読む傾向にあります。オンラインで読んだほうが効果的かつ分かりやすい場合も少なくないからでしょう。スクリーン上での文字も良くなってきていますし、 Kindle [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB] をはじめ電子ブックのためのビジネスモデルも出てきています。 もちろん本がなくなるとは思いませ

テクノロジー

2020年のヒューマンインタラクション

コンピュータと人間の関わりはここ10年で急激に変わってきています。10年前は1人に対しパソコンという 1台のコンピュータがあるだけでしたが、今はそれだけでなく携帯電話をはじめとした小さなコンピュータを 2,3台持つようになっています。そしてこれからはさらに多くのコンピュータを1人の人間が扱う社会になると言われています。 その一例がもうすぐお目見えする Microsoft のSurface [http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/03/news019.html] でしょう。携帯電話を置くだけで、自分に関連した情報とインタラクションすることが可能になります。つまりキオスクのように単に情報が一方的に流れているコンピュータでなく、いつでも何処でもどのデバイスでも簡単なインプット(Surfaceでは携帯電話を置くだけ)で自分のデータにアクセス出来るようになるわけです。ときにはWebと接続されたコンピュータの可能性もあるので、写真屋にあるデジタルプリントのキオスクも将来的には Flickr や Picasa から直接プリントなんて可能性も出てく