Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

セミナー

Web Directions East を終えて

[http://www.flickr.com/photos/yhassy/3031532334/]もう10日も前の話になりますが、Web Directions East [http://east08.webdirections.org/] (WDE) が無事終わりました。夏の初めからずっと携わっていたので、4ヶ月くらいこのイベントに関係した作業やお手伝いをしていました。主に僕は執筆関連が多かったかもしれませんね。こちらでは告知していませんでしたが、 東京IT新聞 [http://itnp.net/]のほうでもミニ連載をしていました。 『スペック』がイベントの価値ではない 運営のお手伝いをしていた僕でも、WDEの参加費用はウェブ制作関連のイベントでは挑戦的だなと思いました。スピーカーを日本へ呼んだり、同時通訳のことを考えると仕方のない費用ではありますが、金額では計れない体験にどう注目してもらうかに苦労しました。海外では名が知られている方達が来日したとはいえ、海外のニュースにアンテナをのばしていなければ、ただの『外人』といっても良いかもしれません。スピーカーがどういった方なのか、そして

UI

3D空間でブラウジングするツールいろいろ

TiltViewer [http://www.airtightinteractive.com/projects/tiltviewer/app/]Flickr の写真を 3D 空間にタイル状に並べる UI。マウスを動かすことによって角度を変えることが出来ます。Tag Galaxy [http://taggalaxy.de/]Flickr のデータを使ったサイト。タグに関連した写真を太陽系の惑星のように表示させることが出来ます。 NewsGlobe [http://next.yahoo.net/download/newsglobe/index.html]Yahoo! News の記事を 3D の地球上に表示させ、どの地域のニュースが多く取り上げられているかも分かるようになっています。Cooliris [http://www.cooliris.com/]フルスクリーンで膨大な量の写真を観覧可能にする Firefox のプラグインsearch-cube [http://www.search-cube.com/] 検索結果を立方体に表示させます。

インターネット

モノとネットを繋げるサービス

最近、日本でも chumby [http://www.chumby.jp/] のようなパソコン以外からのインターネットととの関わり方が注目を浴びています。chumby だけでなくても、ネットに繋がるデバイスというのは幾つかありますが、その他にネットと実世界を繋げるサービスというのも幾つか出てきています。つまり、名刺、おもちゃ、鉛筆といったモノがネットに繋がる窓口に変わるといったら良いのでしょうか。 ネットと実世界のリンクとして代表的なのが QRコードだと思いますが、今はそれだけでなく様々なものがあります。chumby もそうですが、特徴になっているのが、開発可能な環境も同時に整えられていて独自のサービスや楽しみ方を提案することが可能な点です。以下に4つほど注目のサービスを挙げておきます。 tikitag [http://www.tikitag.com/]RFID が埋め込まれている小さなステッカーに、URLだけでなくメッセージやアプリケーションの起動といったコマンドなど様々なデータを埋め込むことが出来ます。埋め込むことが出来るデータタイプは現在10種類ですが、APIが公開されてい

ビジネス

険しいがエキサイティングな時が来た

今日は新宿の某所で境さん [http://admn.air-nifty.com/monkeyish_studio/]と対談をしてきました (このときの模様はポッドキャストとして来週公開予定)。様々なトピックが話されましたが、全体的に「来年はエキサイティングな年になる」というテーマがあったような気がします。アメリカでは深刻な状態が続く経済問題も、日本への影響は出てきます。企業は発注を減らす可能性はあるでしょうし、ウェブだけでなくプロモーションやサービス関連の予算を割くことも考えられるでしょう。しかし、これは絶好のチャンスと捉えることも出来ます。 特に小規模の会社で働く方やフリーランスにとってチャンスです。次へのアクションが柔軟に起こせるだけでなく、次のための提案や提示をいち早く出来るのも小回りの効く小規模チームのメリット。変化が必要な時期だからこそ、変化の波の乗っている会社や個人が注目させるようになるのかもしれません。停滞気味だからこそ、成長のチャンスです。 フリーランスに特化したジョブボードも増えてくるでしょうし、個人と個人、又は個人と中小企業のコラボレーションが幾つか生まれるでし

UX

アンビエントライフのもつ可能性と課題

未来を思い描くことは、短期的には成果が出ないことかもしれませんが、長期的にデザインやテクノロジーへの理解を深めることが出来る大事なプロセスだと思います。先月行った WebSigのワークショップ [http://www.yasuhisa.com/could/diary/websig-semanticweb/] は、アクティビティとして具体化した一例といえます。未来が描かれたコンセプトワークやビデオをネット上でたくさん見つけることが出来ますが、Freeband Communication [http://www.freeband.nl/index.cfm?language=en] というオランダにあるリサーチプログラムが制作した The Ambient Life [http://vimeo.com/2046208?] というビデオは最近見つけた中でおもしろいなと思った作品のひとつです。 アンビエントライフで提案されている様々なシーンで共通しているのが、人からのインタラクションは限りなく少ないという点です。ボタンを押すというアクションはあるものの、押した後に行われるデータのインタラクシ

Slacker Uprising
映画

Slacker Uprising

マイケル・ムーアが2004年のアメリカ大統領選挙を前に、全米62カ所をツアーした模様を映し出したドキュメンタリー映画。その年は「華氏911 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001X9D68/could-22/ref=nosim/] 」が公開されるなど、精力的に政治的活動を行っていたムーア監督。大学生を中心とした若い世代へブッシュに投票しないよう呼びかけるために、共和党色の強い州や激戦区になっている地域で演説を行いました。彼のドキュメンタリー映画は賛否両論があると思いますが、彼のアクションや批判を恐れない勇気は尊敬してしまいますね。 プロパガンダと言われることもありますが、ジャーナリズムと名ばかりでブッシュ政権への客観的な批評や、詳細な調査を怠っていたアメリカの報道にも問題があったと思います。それゆえ、ムーア監督がドキュメンタリー映画を作って議論の場を作っているのでしょうし、本当は彼がわざわざ作ることもなかったのかもしれません。名ばかりのジャーナリズムは何もアメリカだけではないと思いますが、違いはムーア監督をはじめ数々の声とそ

microformats

Microformats用ツールキット: Oomph

先週のセミナー [http://www.yasuhisa.com/could/diary/websig-semanticweb/] で、ページ遷移ではなくデータがどのようにフローしていくのか想像しながらサイトデザインが必要になってくると話しました。近年、ページもしくはひとつのサイト内の情報設計だけでなく、ウェブ全体でその情報はどう扱われるのかという視点も加わったと思います。RSSやAPIはその始まりの段階だといっても良いでしょうし、こうしたセマンティックウェブ的な技術はブラウザの一部の機能として取り込まれたり、技術を意識することなく使えるようになってきています。 Microformats [http://microformats.org/wiki/Main_Page-jp] は、徐々に広がりつつあるマークアップ方法ではありますが、具体的な実用例やツールが少ないということで制作者側も足踏みしている状態です。そんな中、先日マイクロソフトが Oomph [http://visitmix.com/lab/oomph]というツールキットをリリースしました。そうです、Web Slice [ht

デザイン

デザインが失敗してしまう理由

「アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 [http://www.amazon.co.jp/gp/product/4873112990?ie=UTF8&tag=could-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4873112990] 」「イノベーションの神話 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873113458/could-22/ref=nosim/] 」の作者として知られている Scott Berkun氏 [http://www.scottberkun.com/] は、

セミナー

WebSigで語ったセマンティックウェブの未来

先日 WebSig 24/7 [http://websig247.jp/meeting/20/000111.html] で、「あなたが創るセマンティックウェブ 」という題名で講演しました。RDF や Ontology といった専門的な言葉をほとんど使わないで、セマンティックウェブを啓蒙するという少し変わった視点で話をしました。個人的には、いかに技術的な側面を前に出さずにテクノロジーや未来を語るのに興味があったので良い機会でした。 このアプローチは「技術は重要ではない」という意味ではありません。技術もデザインも前面に出て自己主張するのではなく、根底を支える重要な部分です。技術、デザインを考慮することはむしろあたり前でそれらを無視して話をするのはナンセンスです。しかし根底だからこそ、いかに見せずに魅了させるのが、何かを啓蒙するときに必要なアプローチだと思います。たとえそれが専門用語が分かる同業者であったとしても、ただ聞かせるのではなく見せて表現することによってより伝わりやすくなります。 プログラマーはソースコードを公開することでウェブやコミュニティに貢献しているのと同じようにデザイナー

アイデア

Emergencyというモバイルアプリをモックアップしました

7月は青森でセミナー [http://www.yasuhisa.com/could/diary/seminar-in-aomori-july2008/] をした思い出に残る月ですが、同時に岩手・宮城内陸地震に遭遇した月でもあります。地震が大嫌いな私にとっては地上14階の地震エクスペリエンスはかなり恐ろしかったわけですが、同時に気付きがある瞬間でもありました。地震が発生した数分後、母からメールが来ました。青森にいることを知っていたので心配してメールをしてくれたわけですが、書き出しが「電話が繋がらないのでメールしました」になっていました。 恐らく携帯電話のネットワークが災害時はパンク状態になって繋がらなかったのでしょう。しかし、ネットではあっさりコンタクトがとれたわけです。メールだけではなく、ウェブサイトへのアクセスも同様です。地震が発生するとネットユーザーは真っ先にウェブに情報をアップしています。例えば「揺れた」「地震」と書き込む人は Twitter だけでも結構います [http://tinyurl.com/4hq4f3] (プライベートモードにしている人も含めたらもっといるでしょ

セミナー

パソナテックカンファレンスに参加しました

先日、パソナテックカンファレンス2008 [http://www.pasonatech.co.jp/10th/event/pt_conf2008/index.jsp]にてえふしん [http://www.milkstand.net/fsgarage/] さんと、「Webに携わるみんなの未来を考える」という題名でパネルディスカッションを行いました。私も含めて現状はPCメインにサイトを制作している方達としてのこれからと、ウェブと他のメディア媒体の関係がこれからどのように変化するのかといった話題が挙りました。 これからの変化が不安になることもありますが、まずは積極的なアプトプットが先見を養うひとつの糧になると思います。これは先週のセミナー [http://www.yasuhisa.com/could/diary/mac-infoflow/] でも話しましたが、アウトプットすることで何をインプットしたら良いのか分かりやすくなります。キャリアパスをきちんとプランすることは重要なことですが、同時にプランを固めすぎずに進みながら経験と直感を活かして進んでほしいなという気持ちがあります。 サイトを

ゲーム

MMORPGが提案するニュースレターの将来

ゲーム好きを公言しておりますが、特に興味があるのがオンラインゲーム。World of Warcraft [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000067FDW/could-22/ref=nosim/] は相変わらず遊んでいますし、半年近く前になりますが、ポッドキャスト [http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=122] でオンラインゲームについて長く話したこともあります。ゲーム自体がおもしろいというのはもちろんですが、ゲームを利用したサービスやビジネスが幾つも存在しているのが僕の興味を引いている部分です。無料サービスだと World of Warcraft Map [http://mapwow.com/] のように Google Maps API とゲームのマップを組み合わせたものがありますし、有料だとFigurePrints [http://www.figureprints.com/

テクノロジー

デスクトップを超えたOS: itsme

デスクトップのメタファを使ったファイルシステムが不適切な状態になってきていると言われて久しいですが、現状は変わることなく使われています。個人的に Mac OSX は未だに従来のメタファを使っているものの、徐々にそこから離れているイメージがあります。必要な気がしても「これ!」というものに出会っていませんが、この難しい課題に挑戦しているのが、イタリアの itsme [http://www.itsme.it/] というプロジェクト。2010年のリリースを目指して Linux ベースのまったく新しい OS を開発しているそうです。 このプロジェクトが興味深いのが、機能ではなく人にフォーカスしてどのようなシステムが必要か模索している点。人の生活は様々なストーリーが密接に絡み合っており、それぞれのストーリーには現場 (venue / 場所・意見・立場) が存在すると仮説。人の体験や状態に応じて柔軟なメタファが必要であると説いています。我々が能動的にアクションを起こすのではなく、状況に応じて適切な情報が表示されるようなイメージです。 複雑化する情報をどのように整理して円滑にするかという課題は先

プレゼン

Macを使った情報フィルターの考え方について話しました

11月に開催される Web Directions East [http://east08.webdirections.org/] の主催イベントで「 Webデザイナーが知っておきたい情報ワークフロー 」というタイトルのプレゼンをしました。お忙しい中、見に来ていただいた方々に感謝です。今回は実験的な意味も含めていつもよりトーンを強めて話をしてみました。これが良かったのか悪かったのか分からないですけど、次へ繋げるためにもいろいろ試してみようかなと思う今日この頃です。 情報過多と言われているウェブは、実はというとフィルタが破綻しているだけであるという仮説の基に話を進めていた今回のプレゼン。ツールや自分なりのワークスタイルを明確にして自分のフィルタを作っていこうという内容でした。お勧めのツールを紹介したいという思いもありつつも、ツールに合わせるのではなく、自分に合ったツールを見つけてほしいという思いがあったので、良いアプリケーションの見分けるコツを紹介するに止めました。この部分は賛否両論だと思いますが、プレゼンの後に続けて考えてほしいという意味ではアリなのかなと思います。 いつものことです

ユーザビリティ

年々検索されなくなっているユーザビリティ

検索語を比較・解析する Google Trends というのがありますが、それとは別で Google Insights [http://www.google.com/insights/search/] というツールがあります。地域・時間枠などで検索語の傾向を調査出来るのが特徴です。ウェブマーケティングに役立ちそうなツールですが、検索をする人たちの趣向と自分の興味がどれだけマッチしているのか確かめるのにも使えそうです。 試しに「interaction design」「web analytics」「information architecture」「usability」というウェブサイト制作において重要なキーワードを入力してみました。以下がその結果になります。 世界全体で調べた比較グラフ [http://tinyurl.com/6ydgly] 日本語で同じように書くと違う結果になるかもしれないと思い、今度は「インタラクション」「サイト解析」「情報構造」「ユーザビリティ」と入力して調べてみました。以下がその結果になります。 日本語で調べた比較グラフ [http://tinyurl.co

javascript

Ext JSの勉強会に参加してきました

先日、Web Directions East [http://east08.webdirections.org/] の告知もかねて、Ext JS [http://extjs.co.jp/]の勉強会に参加してきました (前回の様子はこちら [http://extjs.co.jp/japan/study3.php])。JavaScript ライブラリといえば Prototype [http://prototypejs.org/] や jQuery [http://jquery.com/] を利用している方が多いと思いますが、Ext JS はこれらに次ぐ人気 JS ライブラリで利用者も増えているそうです。Ext JS の魅力はデスクトップアプリケーションに似た高い UI 要素を簡単に再現出来る点。小規模なアプリケーションを開発する際やエフェクトをかけたい場合は他のライブラリのほうが長けていますが、大規模なアプリケーションを効率よく構築したいのであれば Ext JS

プレゼン

10月は3カ所で講演します

特定のトピックに縛られることなく、いろいろな形でプレゼンが出来るのは嬉しいですが、気付いたら 10月は三カ所で話すという忙しい月になってしまいました。 ワークショップ [http://www.yasuhisa.com/could/diary/workshop-august2008/] 後のはじめてのプレゼンになるので、成果を発揮出来たら良いのですが・・・。 WDEとのジョイントイベント [http://www.apple.com/jp/retail/ginza/]10月1日 19:00 @アップルストア銀座 11月に開催される Web Directions East [http://east08.webdirections.org/] の協力で「 Webデザイナーが知っておきたい情報ワークフロー 」というタイトルで話をします。Macに特化したものが多くなりますが、それ以外を使っている方も参考になる話も盛り込んでありますパソナテックカンファレンス 2008 [http://www.pasonatech.co.jp/10th/event/pt_conf2008/

UX

効果的なウェブサイトに対する意識のギャップ

「効果的なウェブサイトって?」というのは単純な質問ではあるものの、視点や役割によって意見が違いそうです。この抽象的な質問に関してレポートにまとめている文書を見つけました。オンラインラーニングやウェブ上のクリエイティビティの推進のために様々な活動をしている NPO 団体 IDEA [http://www.idea.org/] が Factors that improve online experience [http://www.idea.org/find-information.html] というレポートをまとめています。NPO, ウェブサイト制作会社, 利用者の3つのブループに分けて「効果的なウェブサイトの要素は何か」という質問に応えてもらったそうです。詳しい調査結果と解説が書かれた PDF も同ページでダウンロードすることが出来ます。 作る側と利用者とのギャップというのは未だにあるみたいですね。今回の調査で大きく分けて 8 つの特徴が見つかったみたいなので以下にまとめておきます。自分も改めて意識しなければならないなと思ったのが幾つかありました。気を引き締めないと。 デザイナーは

Fringe “Pilot”

Fringe “Pilot”

LOST [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000YRY69A/could-22/ref=nosim/]、 エイリアス [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001CFXM52/could-22/ref=nosim/] で知られている J.J.ブライムスの新作 TV シリーズ。Fringe Science (非主流科学) を題材にしたサスペンスで、ちょうど X-Files とトワイライトゾーンを足して2で割ったようなイメージです。LOST の第一話は本物の飛行機を爆発させるなど映画のようなセットと製作費用で話題になりましたが、Fringe の第一話はそれを超える 1000万ドルを費やしたそうです。数々の壮大なセットやアクションシーンは映画そのもので、TVドラマを見ているとは思えなかったです。 J.J.ブライムスが関わっているということもあり、連鎖反応のように謎が出現しては解明されていく展開が続き、

ゲーム

iPhoneとオンラインゲームの未来

オンラインゲームの世界を作るためのプラットフォームは既に幾つか存在しており、以前「カスタムMMORPG [http://www.yasuhisa.com/could/entries/000974.php] 」というエントリーで紹介したことがあります。しかし、これらはすべてパソコンを使ったゲームを想定して作られたプラットフォームでモバイル用ではありません。既に日本の携帯ではオンラインゲームは幾つかありますが、パソコンのネットワーク対戦の域を超えているものは少ないです。場所や時間を組み合わせてリアルに人と繋がるという意味でオンラインゲームに新たな意味を加える可能性がモバイルにはありますが、既に開発している企業も出てきています。 Fallen Earth [http://www.fallenearth.com/]の開発をはじめ、オンラインゲームのソリューションを提供しているIcarus Studios [http://www.icarusstudios.com/]が、本格的なバーチャルワールドを iPhone で再現しようと開発を進めているそうです。プレスリリースはこちら [http://

求人

Job: AQがWeb制作者/デザイナー募集中

シンプルで魅力的なバイリンガルサイトをデザインすることで定評のある AQ [http://www.aqworks.com/]。Tokyo Art Beat [http://tokyoartbeat.com/] のデザインを手がけたことでも知られています。今回募集している方は、主にコーディングが出来る方みたいですが、制作の早い段階からプロジェクトに関わることが出来ますし、デザインプロセスにも参加することが出来るそうです。 詳細はこちら [http://tokyoartbeat.com/jobs/2008/9F08]。 バイリンガルな環境でウェブサイト制作に挑戦してみたい方はぜひ! 業務 * Photoshopのモックアップから、ウェブ標準に準拠したCSS/XHTMLのページを制作 (70%) * 待遇能力経験を考慮して決定 / 交通費支給応募資格 * クリーンかつWeb標準に準拠したXHTML、とCSSへの「愛」とコーディングの経験 * 柔軟で能率的なCSSのプランニングとコーディングの経験 (特に、東京アートビートのような多機能で進化がはやい大規模サイト向けのCSS

アイコン

よりスマートなサムネイルとは

この記事は「ライブアイコンを使った情報の見せ方 [http://www.yasuhisa.com/could/article/live-icons/] 」の続きにあたります。 クリックしなくても必要な情報のサマリーを見せる「ライブアイコン」。小さなスペースで効率よくかつスピーディに情報にアクセスするためのひとつの見せ方だと思います。アイコンやサムネイルのような小さなグラフィックも今まで以上にスマートな形で利用者に情報を伝える必要があります。iPhone をはじめ、スマートフォンではお気に入りのサイトをホームパネルに保存する機能があります。iPhone だと専用の Favicon が表示されますし、Sony Ericsson の Xperia だとページの見た目がそのまま反映されます。 しかし、いずれの方法でも課題が残されています。iPhone の場合だと静的なアイコンなので何も情報が見れません。Xperia の場合だとサイトの全体像が見れますが、あまりにも小さすぎて何が書いてあるのか分かりませんし、何か変化しても判断しにくいです。iPhone に実装されている Safari と、現在

ビジネス

電子マネーがソーシャルになる日

電子マネーといってもネット決済に使われるものから、携帯電話で利用するものまで様々。さらにお店でもらえるポイントも加えると、現金以外の財産が本当にたくさんあるなと思います。日本は携帯電話に Edy や Suica が実装されていることもあり、海外に比べると電子マネーは身近な存在なのかもしれません。都内に住んでいれば携帯電話だけで済む場合もありますが、電子マネーやポイントは年々種類が増えており、財布の中はカードであふれかえって管理が出来ない状態になっています。お金の本来の役目である製品やサービスを購入するという『機能』も限定的なものになっているような気がします。 Intel が運営している People and Practices Research Group [http://www.intel.com/research/exploratory/papr/] では、この問題に取り組んでおり、幾つかの可能性を模索しています。「Digitalization is changing money [http://blogs.intel.com/research/2008/09/digitali

UI

ライブアイコンを使った情報の見せ方

デバイスが違えば情報との関わり方は変わってきます。同じウェブからの情報を受信するといってもパソコンとモバイル機器では関わり方とアプローチに違いがあります。最も大きな違いであり、課題になるのが、モバイル機器でははるかに小さなスクリーン上で多くの情報を掲載しなければならないという点。『モバイル (移動)』という環境化の中で、欲しいときに必要な情報をすぐに出す必要があります。スクリーンが小さい割にはパソコンより多くの情報を目の前に出せるようにしておく必要があるわけです。 こうした難しい課題の中、モバイルインターフェイスで適応されているテクニックが「ライブアイコン」という概念。パソコンのアイコンといえば、アプリケーションを概念的に象徴するシンボルですが、突然形が変わるということはありません。しかし iPhone [http://www.apple.com/iphone/] や Sony Ericsson の Xperia X1 [http://www.sonyericsson.com/x1/] のアイコンはアプリケーションによってダイナミックに情報を提示するようになっています。 左が i

UCD

UCDがもたらすビジネスメリット

利用者のニーズやどのように使うのかを理解して作られたサービスや製品を「利用者を中心にしたデザイン (UCD/User Centered Design) 」といいます。作り手であるデザイナーやプログラマーの方は UCD を意識している方はいると思いますが、言葉だけに注目していると作り手視点でビジネスと結びつかないように見受けられます。Apple, BMW, IKEA, Nike をみても分かるように、サービスや製品を『デザイン』することで、人々に愛される企業になる [http://www.businessweek.com/innovate/content/sep2008/id2008093_827961.htm?chan=innovation_innovation+%2B+design_top+stories] ことさえあります。表層的なデザインではなく、利用者中心としたデザインをすることのメリットは何でしょうか。 戦略の統一化 UCDアプローチをとることで、サービスと製品に機関戦略のフレームワークがつくりやすくなります。また、縦割りの組織からコラボレーションが生まれる組織へ生まれ変わ