Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

ゲーム

MMORPGが提案するニュースレターの将来

ゲーム好きを公言しておりますが、特に興味があるのがオンラインゲーム。World of Warcraft [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000067FDW/could-22/ref=nosim/] は相変わらず遊んでいますし、半年近く前になりますが、ポッドキャスト [http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=122] でオンラインゲームについて長く話したこともあります。ゲーム自体がおもしろいというのはもちろんですが、ゲームを利用したサービスやビジネスが幾つも存在しているのが僕の興味を引いている部分です。無料サービスだと World of Warcraft Map [http://mapwow.com/] のように Google Maps API とゲームのマップを組み合わせたものがありますし、有料だとFigurePrints [http://www.figureprints.com/

テクノロジー

デスクトップを超えたOS: itsme

デスクトップのメタファを使ったファイルシステムが不適切な状態になってきていると言われて久しいですが、現状は変わることなく使われています。個人的に Mac OSX は未だに従来のメタファを使っているものの、徐々にそこから離れているイメージがあります。必要な気がしても「これ!」というものに出会っていませんが、この難しい課題に挑戦しているのが、イタリアの itsme [http://www.itsme.it/] というプロジェクト。2010年のリリースを目指して Linux ベースのまったく新しい OS を開発しているそうです。 このプロジェクトが興味深いのが、機能ではなく人にフォーカスしてどのようなシステムが必要か模索している点。人の生活は様々なストーリーが密接に絡み合っており、それぞれのストーリーには現場 (venue / 場所・意見・立場) が存在すると仮説。人の体験や状態に応じて柔軟なメタファが必要であると説いています。我々が能動的にアクションを起こすのではなく、状況に応じて適切な情報が表示されるようなイメージです。 複雑化する情報をどのように整理して円滑にするかという課題は先

プレゼン

Macを使った情報フィルターの考え方について話しました

11月に開催される Web Directions East [http://east08.webdirections.org/] の主催イベントで「 Webデザイナーが知っておきたい情報ワークフロー 」というタイトルのプレゼンをしました。お忙しい中、見に来ていただいた方々に感謝です。今回は実験的な意味も含めていつもよりトーンを強めて話をしてみました。これが良かったのか悪かったのか分からないですけど、次へ繋げるためにもいろいろ試してみようかなと思う今日この頃です。 情報過多と言われているウェブは、実はというとフィルタが破綻しているだけであるという仮説の基に話を進めていた今回のプレゼン。ツールや自分なりのワークスタイルを明確にして自分のフィルタを作っていこうという内容でした。お勧めのツールを紹介したいという思いもありつつも、ツールに合わせるのではなく、自分に合ったツールを見つけてほしいという思いがあったので、良いアプリケーションの見分けるコツを紹介するに止めました。この部分は賛否両論だと思いますが、プレゼンの後に続けて考えてほしいという意味ではアリなのかなと思います。 いつものことです

ユーザビリティ

年々検索されなくなっているユーザビリティ

検索語を比較・解析する Google Trends というのがありますが、それとは別で Google Insights [http://www.google.com/insights/search/] というツールがあります。地域・時間枠などで検索語の傾向を調査出来るのが特徴です。ウェブマーケティングに役立ちそうなツールですが、検索をする人たちの趣向と自分の興味がどれだけマッチしているのか確かめるのにも使えそうです。 試しに「interaction design」「web analytics」「information architecture」「usability」というウェブサイト制作において重要なキーワードを入力してみました。以下がその結果になります。 世界全体で調べた比較グラフ [http://tinyurl.com/6ydgly] 日本語で同じように書くと違う結果になるかもしれないと思い、今度は「インタラクション」「サイト解析」「情報構造」「ユーザビリティ」と入力して調べてみました。以下がその結果になります。 日本語で調べた比較グラフ [http://tinyurl.co

javascript

Ext JSの勉強会に参加してきました

先日、Web Directions East [http://east08.webdirections.org/] の告知もかねて、Ext JS [http://extjs.co.jp/]の勉強会に参加してきました (前回の様子はこちら [http://extjs.co.jp/japan/study3.php])。JavaScript ライブラリといえば Prototype [http://prototypejs.org/] や jQuery [http://jquery.com/] を利用している方が多いと思いますが、Ext JS はこれらに次ぐ人気 JS ライブラリで利用者も増えているそうです。Ext JS の魅力はデスクトップアプリケーションに似た高い UI 要素を簡単に再現出来る点。小規模なアプリケーションを開発する際やエフェクトをかけたい場合は他のライブラリのほうが長けていますが、大規模なアプリケーションを効率よく構築したいのであれば Ext JS

プレゼン

10月は3カ所で講演します

特定のトピックに縛られることなく、いろいろな形でプレゼンが出来るのは嬉しいですが、気付いたら 10月は三カ所で話すという忙しい月になってしまいました。 ワークショップ [http://www.yasuhisa.com/could/diary/workshop-august2008/] 後のはじめてのプレゼンになるので、成果を発揮出来たら良いのですが・・・。 WDEとのジョイントイベント [http://www.apple.com/jp/retail/ginza/]10月1日 19:00 @アップルストア銀座 11月に開催される Web Directions East [http://east08.webdirections.org/] の協力で「 Webデザイナーが知っておきたい情報ワークフロー 」というタイトルで話をします。Macに特化したものが多くなりますが、それ以外を使っている方も参考になる話も盛り込んでありますパソナテックカンファレンス 2008 [http://www.pasonatech.co.jp/10th/event/pt_conf2008/

UX

効果的なウェブサイトに対する意識のギャップ

「効果的なウェブサイトって?」というのは単純な質問ではあるものの、視点や役割によって意見が違いそうです。この抽象的な質問に関してレポートにまとめている文書を見つけました。オンラインラーニングやウェブ上のクリエイティビティの推進のために様々な活動をしている NPO 団体 IDEA [http://www.idea.org/] が Factors that improve online experience [http://www.idea.org/find-information.html] というレポートをまとめています。NPO, ウェブサイト制作会社, 利用者の3つのブループに分けて「効果的なウェブサイトの要素は何か」という質問に応えてもらったそうです。詳しい調査結果と解説が書かれた PDF も同ページでダウンロードすることが出来ます。 作る側と利用者とのギャップというのは未だにあるみたいですね。今回の調査で大きく分けて 8 つの特徴が見つかったみたいなので以下にまとめておきます。自分も改めて意識しなければならないなと思ったのが幾つかありました。気を引き締めないと。 デザイナーは

Fringe “Pilot”

Fringe “Pilot”

LOST [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000YRY69A/could-22/ref=nosim/]、 エイリアス [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001CFXM52/could-22/ref=nosim/] で知られている J.J.ブライムスの新作 TV シリーズ。Fringe Science (非主流科学) を題材にしたサスペンスで、ちょうど X-Files とトワイライトゾーンを足して2で割ったようなイメージです。LOST の第一話は本物の飛行機を爆発させるなど映画のようなセットと製作費用で話題になりましたが、Fringe の第一話はそれを超える 1000万ドルを費やしたそうです。数々の壮大なセットやアクションシーンは映画そのもので、TVドラマを見ているとは思えなかったです。 J.J.ブライムスが関わっているということもあり、連鎖反応のように謎が出現しては解明されていく展開が続き、

ゲーム

iPhoneとオンラインゲームの未来

オンラインゲームの世界を作るためのプラットフォームは既に幾つか存在しており、以前「カスタムMMORPG [http://www.yasuhisa.com/could/entries/000974.php] 」というエントリーで紹介したことがあります。しかし、これらはすべてパソコンを使ったゲームを想定して作られたプラットフォームでモバイル用ではありません。既に日本の携帯ではオンラインゲームは幾つかありますが、パソコンのネットワーク対戦の域を超えているものは少ないです。場所や時間を組み合わせてリアルに人と繋がるという意味でオンラインゲームに新たな意味を加える可能性がモバイルにはありますが、既に開発している企業も出てきています。 Fallen Earth [http://www.fallenearth.com/]の開発をはじめ、オンラインゲームのソリューションを提供しているIcarus Studios [http://www.icarusstudios.com/]が、本格的なバーチャルワールドを iPhone で再現しようと開発を進めているそうです。プレスリリースはこちら [http://

求人

Job: AQがWeb制作者/デザイナー募集中

シンプルで魅力的なバイリンガルサイトをデザインすることで定評のある AQ [http://www.aqworks.com/]。Tokyo Art Beat [http://tokyoartbeat.com/] のデザインを手がけたことでも知られています。今回募集している方は、主にコーディングが出来る方みたいですが、制作の早い段階からプロジェクトに関わることが出来ますし、デザインプロセスにも参加することが出来るそうです。 詳細はこちら [http://tokyoartbeat.com/jobs/2008/9F08]。 バイリンガルな環境でウェブサイト制作に挑戦してみたい方はぜひ! 業務 * Photoshopのモックアップから、ウェブ標準に準拠したCSS/XHTMLのページを制作 (70%) * 待遇能力経験を考慮して決定 / 交通費支給応募資格 * クリーンかつWeb標準に準拠したXHTML、とCSSへの「愛」とコーディングの経験 * 柔軟で能率的なCSSのプランニングとコーディングの経験 (特に、東京アートビートのような多機能で進化がはやい大規模サイト向けのCSS

アイコン

よりスマートなサムネイルとは

この記事は「ライブアイコンを使った情報の見せ方 [http://www.yasuhisa.com/could/article/live-icons/] 」の続きにあたります。 クリックしなくても必要な情報のサマリーを見せる「ライブアイコン」。小さなスペースで効率よくかつスピーディに情報にアクセスするためのひとつの見せ方だと思います。アイコンやサムネイルのような小さなグラフィックも今まで以上にスマートな形で利用者に情報を伝える必要があります。iPhone をはじめ、スマートフォンではお気に入りのサイトをホームパネルに保存する機能があります。iPhone だと専用の Favicon が表示されますし、Sony Ericsson の Xperia だとページの見た目がそのまま反映されます。 しかし、いずれの方法でも課題が残されています。iPhone の場合だと静的なアイコンなので何も情報が見れません。Xperia の場合だとサイトの全体像が見れますが、あまりにも小さすぎて何が書いてあるのか分かりませんし、何か変化しても判断しにくいです。iPhone に実装されている Safari と、現在

ビジネス

電子マネーがソーシャルになる日

電子マネーといってもネット決済に使われるものから、携帯電話で利用するものまで様々。さらにお店でもらえるポイントも加えると、現金以外の財産が本当にたくさんあるなと思います。日本は携帯電話に Edy や Suica が実装されていることもあり、海外に比べると電子マネーは身近な存在なのかもしれません。都内に住んでいれば携帯電話だけで済む場合もありますが、電子マネーやポイントは年々種類が増えており、財布の中はカードであふれかえって管理が出来ない状態になっています。お金の本来の役目である製品やサービスを購入するという『機能』も限定的なものになっているような気がします。 Intel が運営している People and Practices Research Group [http://www.intel.com/research/exploratory/papr/] では、この問題に取り組んでおり、幾つかの可能性を模索しています。「Digitalization is changing money [http://blogs.intel.com/research/2008/09/digitali

UI

ライブアイコンを使った情報の見せ方

デバイスが違えば情報との関わり方は変わってきます。同じウェブからの情報を受信するといってもパソコンとモバイル機器では関わり方とアプローチに違いがあります。最も大きな違いであり、課題になるのが、モバイル機器でははるかに小さなスクリーン上で多くの情報を掲載しなければならないという点。『モバイル (移動)』という環境化の中で、欲しいときに必要な情報をすぐに出す必要があります。スクリーンが小さい割にはパソコンより多くの情報を目の前に出せるようにしておく必要があるわけです。 こうした難しい課題の中、モバイルインターフェイスで適応されているテクニックが「ライブアイコン」という概念。パソコンのアイコンといえば、アプリケーションを概念的に象徴するシンボルですが、突然形が変わるということはありません。しかし iPhone [http://www.apple.com/iphone/] や Sony Ericsson の Xperia X1 [http://www.sonyericsson.com/x1/] のアイコンはアプリケーションによってダイナミックに情報を提示するようになっています。 左が i

UCD

UCDがもたらすビジネスメリット

利用者のニーズやどのように使うのかを理解して作られたサービスや製品を「利用者を中心にしたデザイン (UCD/User Centered Design) 」といいます。作り手であるデザイナーやプログラマーの方は UCD を意識している方はいると思いますが、言葉だけに注目していると作り手視点でビジネスと結びつかないように見受けられます。Apple, BMW, IKEA, Nike をみても分かるように、サービスや製品を『デザイン』することで、人々に愛される企業になる [http://www.businessweek.com/innovate/content/sep2008/id2008093_827961.htm?chan=innovation_innovation+%2B+design_top+stories] ことさえあります。表層的なデザインではなく、利用者中心としたデザインをすることのメリットは何でしょうか。 戦略の統一化 UCDアプローチをとることで、サービスと製品に機関戦略のフレームワークがつくりやすくなります。また、縦割りの組織からコラボレーションが生まれる組織へ生まれ変わ

プレゼン

プレゼンワークショップを開催しました

あまりイベントを企画するということをしない私ですが、先日 bookslooe [http://www.bookslope.jp/blog/] の坂本さんとの共催で「プレゼンテーション」をテーマにワークショップを開催しました。話す側と聞く側に分かれているセミナーではなく、ワークショップ形式で何かしたいよねという坂本さんの発案からスタートした今回の企画。何か有益な情報を得たか得てないかという表層的なものではなく、アイデアを共有したときに何がおこるのかという雰囲気やエネルギーに興味があったのでワークショップは以前からやってみたかったです。 ミツエーリンクス [http://www.mitsue.co.jp/] さんのご協力も得て、設備も揃ったセミナールームで広々とワークショップを行うことが出来ました。 ワークショップは来ている方も能動的なアクションを必要とするのと、プレゼンの経験がないとなかなか発表し難いだろうということで、今回は告知をほとんどしない招待制をとりました。初めての試みで不安もあったわけですが、今回来ていただいた参加者の方のフィードバックを元にして再び同じトピックでワークショ

Adobe

アドビさんへ

既に Adobe Labs [http://labs.adobe.com/] では、次期バージョン「CS4」の話題が出てきています。特に Fireworks CS4 は、プロトタイプを作るのに便利そうな機能があるので期待している方もいるのではないでしょうか。しかし、「もう CS4 か」という思いも同時にありますね。もちろん、今回はスキップするという選択はありますが、機能が増えても安定性やスピードは低下している一方のように思え、次買うのが不安だったりします。 アドビ製品がなければ仕事が出来ないというくらい毎日使っているわけですが、それと同時に不満も少なくありません。どうやらそう考えている方は少なくないようですね。先日立ち上がった Dear Adobe [http://www.dearadobe.com/] では、人々が不満を書いたり、投票することが出来ます。ちなみに現時点でのトップ10はこんなかんじです。 1. ただ PDF が見たいだけなのに、立ち上がるのに時間がかかったりアップデートが何回もある Adobe Reader ってどうよ? 2. OS のインストールより時

UX

UX を構成する要素と測定方法

ユーザーエクスペリエンス (UX) という言葉は、体験という意味も含まれていることもあり、曖昧で測定し難いもののように捉えがちです。作る私たちがよく使う言葉ですし、今やセールストークとして使われている場合もあるかもしれませんが、「じゃ、実際どうやって効果を報告するの?」ということになると、難しい課題です。しかし、主観的な感想を述べることだけが UX の測定方法ではありません。UX はウェブサイトやアプリケーションを構成するひとつの独立した要素ではなく、以下の 6 つの要素の集合体といって良いでしょう。 * コンピュータとのインタラクション * 情報構造 (IA) * インタラクションデザイン * ユーザーインターフェイスデザイン * ユーザビリティ * ビジュアルデザイン 上記に挙げた要素の中には、既に解析や分析がされているものもあると思います。つまり、今まで使ってきたツールやメソッドを採用し、それらを複合することで、UX を測定することは難しくないわけです。 まず、UX が改善されたらどうなるかを想像してみると、分かりやすいでしょう。Nielsen Norman G

デザイン

デザインにもあるアジャイルプロセス

プログラマでインタラクションデザイナーとしても知られている Alan Cooper。日本でも「About Face 3 インタラクションデザインの極意 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048672452/could-22/ref=nosim/] 」という書籍が最近出ました。そんな彼が最近 Agile 2008 [http://www.agile2008.org/] というプログラマー向けのカンファレンスで基調講演をしたそうです。「The Wisdom of Experience [http://www.cooper.com/journal/agile2008/]」という名のプレゼンでスライドも観覧することが出来ます。 行程を分割し、成果物を明確に定義した後で次のフェイズへ移る「ウォーターフォール型」の開発では柔軟性に欠け、結果的にコストの増加やデザインの失敗に繋がると指摘。アイデア/企画フェイズからデザイン、設計、構築という大まかな流れは従来のウォーターフォール形式を継承するものの、それぞれのフェイズは重なり合うことで、

セミナー

人にマッチさせた広告をつくるには

2回ほど欠席していたのですが、久しぶりに百式の田口さん [http://www.100shiki.com/]が主催する勉強会に参加してきました (前回のレポート [http://www.yasuhisa.com/could/diary/meetup-may2008/] )。今回のテーマは「コンテンツマッチ広告」。ブログをやっている方は AdSense [http://adsense.google.com] がお馴染みではないでしょうか (僕もgreenhug [http://www.greenhug.net/]で使っています)。詳しくは IDEA*IDEA のレポート [http://www.ideaxidea.com/archives/2008/08/post_660.html] をチェックすると良いでしょう。僕個人的にはあまり馴染みのない分野ではありましたが、技術的な視点も含めて大変興味深い情報が幾つかありました。 コンテンツをいかにマッチさせるためのアルゴリズムの精度を上げるのはもちろん重要ですが、それよりシステムの最適化やスピードアップに力を注いでいるなという印象でした。この

アイデア

未来の本はどんなのかな

本には独特の魅力があります。年々買う数は減ってきているものの、所有したいと思わせる魅力のある本はたくさんあります。本を買う機会は減ってきていますが、本の数は常に増えて続けているような気がします。技術書は同じトピックでも幾つか新刊で出ていますし、新書のほうにはブログネタのような題名を幾つか見かけるときがあります。雑誌も同様のことが言えますが。 どれが本にふさわしいかどうかは分かりませんが、このまま作る本を増やし続けるのが本の未来のようには思えません。若い世代になればなるほどスクリーン上で情報を収集したり、長い文章を読む傾向にあります。オンラインで読んだほうが効果的かつ分かりやすい場合も少なくないからでしょう。スクリーン上での文字も良くなってきていますし、 Kindle [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB] をはじめ電子ブックのためのビジネスモデルも出てきています。 もちろん本がなくなるとは思いませ

Everything That Happens Will Happen Today
ダウンロード

Everything That Happens Will Happen Today

[http://www.everythingthathappens.com/]元 Talking Heads の David Byrne と、Brian Eno のコラボアルバム。この2人は 1981年に「My Life in the Bush of Ghosts [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000E5N634/could-22/ref=nosim/] 」というアルバムを出しているので、今回は実に四半世紀ぶりになります。常に先を行く音楽を作り続けている2人ですが、今アルバムは配信方法も先進的です。 アルバム (CD) 自体は 11月30日 にリリースされますが、デジタル版をオンラインで先行購入 [http://www.everythingthathappens.com/order.

視覚化

北京オリンピックに関するインフォグラフィック

Olympic Pictograms [http://en.beijing2008.cn/spirit/beijing2008/graphic/pictograms/] 象形文字のような競技ピクトグラムGoogle Maps Summer Games 2008 [http://maps.google.com/help/maps/2008summergames/]メダルの数も分かるスペシャル版 Google Maps。サイトに貼付けることも出来ます。他にもトーチリレー [http://ditu.google.com/help/maps/torchrelay/] もありますねBBC Sport’s Olympic Map [http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/olympics/7493757.stm] 衛星写真にオーバーレイした形で施設や競技が行われる場所が分かるようになっています。

アイデア

使えそうなニュース特集ページを考えてみました

とりあえず良い兆候がみえはじめた南オセチア紛争 [http://news.google.co.jp/?ncl=1236871981&hl=ja&topic=h] 。グルジアは小さな共和国ではありますが、ワイン発祥の地としても知られており、以前キンズマラウリ [http://www.rakuten.co.jp/ichiishop/705587/723129/#757689] というワインを購入したこともあって、知っている国ではありました。それ以上のことはあまり知らなかったわけですが、今回の紛争を聞いたときはびっくりしました。 当然のごとくウェブで情報を集めるわけですが、日本のニュースサイトではどうも良い感じにまとまったページというのがありませんね。「特集」というページが設けられていますが、新着順で並んでいるだけですし、概要を知るにも深く知るにも、物足りない感じがします。結局 Google ニュースへ行くこともありますが、すべての記事が平面上に並べられているので、これはこれで不便だったりします。 文句を言うのは簡単なので、いったい何が課題でどうすると (少なくとも) 自分にとって便利な

CSS

CSS Variables と CSS の未来

ここ数年にリリースされたウェブブラウザは W3C の仕様に従いつつ、実験的に独自の要素を実装して表現の幅を広げようとしています。CSS まわりでは WebKit [http://webkit.org/] がリードしているのではないでしょうか。マルチカラム [http://webkit.org/blog/88/css3-multi-column-support/]や複数背景画像 [http://www.css3.info/preview/multiple-backgrounds/]のような CSS3 にあるものから、反射 [http://webkit.org/blog/182/css-reflections/]やマスク [http://webkit.org/blog/181/css-masks/]のような変わったものまで実に様々です。 最近 WebKit のほうにも実装され、今月の CSS WG で草案化する可能性がある仕様で

インターネット

メディアの消費の仕方の進化

テクノロジーの発展により人々は多くのメディアを消費出来るようになってきました。グーテンベルクが活版印刷技術を発明することで、多くの人々が文字にアクセス出来るようになった 15世紀から、テクノロジーがメディアの流通に大きな役割を果たしてきたといえると思います。 より個人的な体験へ 文字、映像、音声と様々なメディア媒体がありますが、共通しているのが、テクノロジーが発展していくにつれて徐々にパーソナルな体験へ移行しているという点です。書籍も昔は値段が高く数も少なかったので、ひとつの本を共有して読書していましたが、今はひとりで何冊も持っており、いつでも何処でも本を持ち出して読むことが出来ます。 テレビにしてもそうですね。 最初はひとつのテレビに家族が集まって視聴していましたが、テレビも安値で小型のものが登場するようになり、ひとつの部屋に1台テレビになるほど普及しました。そして今は携帯機器にテレビが実装されているので、書籍と同じように場所を選ぶことなくメディアを楽しめるようになりました。 つまり、今のメディア / コンテンツの楽しみ方というのは個人的な体験になってきているということです。ひ