アイデア IntelとNokiaが学生と一緒に考えたデザイン案 Copenhagen Institute of Interaction Design [http://ciid.dk/] では、インタラクションデザインの修士プログラムが用意されています。ユーザー調査、GUI 研究、データの視覚化など興味深いコースが幾つも用意されていますが、その中でも企業で働くデザイナーを招いたワークショップが注目です。Intel とのワークショップの際はサステナビリティを意識した IT ソリューションの研究がなされました。ワークショップで生まれたアイデアは Webサイトにて公開 [http://dkds.ciid.dk/py/industry-project-intel/projects/]されています。 どのプロジェクトもビデオがあるので文章を読まなくても何をするデバイスなのか分かるのが良いですね。何が出来るというより、ストーリー仕立てで人がどう使うところにフォーカスしているのも分かりやすい理由といえるでしょう。自分が利用したいエネルギーだけ購入し、デバイスごとに制限を設定出来るシール「 Energy Rehab [http://dkds.ciid.dk/py/
デザイン IDEA 2009 全受賞作品をチェック 世界的に有名なデザイン賞「International Design Excellence Awards [http://www.idsa.org/IDEA/] 」が今年も開催されました。工業製品を中心にデザインの価値とビジネスやライフスタイルに結びつけた優れた作品が毎年選ばれています。今年、金賞をとった作品はデジタルとアナログの世界があやふやになったものや、サステナビリティを意識したものが多く見られます。Best of Show を受賞した Nike の Trash Talk [http://www.nikebiz.com/media/pr/2008/02/13_Nash.html] は今年を象徴する作品といえるでしょう。以前紹介したことある Energy Seed [http://www.greenhug.net/design/energy-seed/] も受賞したみたいですね。 1500のエントリーを 20人の審査員が観察したり実際試したりして受賞作品を決めました。見た目や感触だけでなく、利用する人や社会にとって有益なものかどうか、良い体験を提供しているかも審査の対象になってい
デザイン 今のデザイナーに必要な10のスキル 見た目だけを考える仕事をしているわけではないという意味も含めて、「デザインする人」という肩書きのようなものを名刺に入れています。デザイナーと書くと、『外側』を作るというイメージのほうが強いかもしれないので、わざとそう書いています。両方とも意味は同じのはずですが、日本語で書くとちょっと印象が違うような気がします。どちらでも良いと思いますが、こう書くことで私自身は意味を重く受け止め、足りないことが多いですが、日々精進するきっかけになります。 最近デザインという言葉は考え方や仕事の仕方などあらゆるシーンで使われるようになってきました。ではデザイナーはどうでしょう。デザインと同じように意味が広がってきているのでしょうか。 Fast Company の「Beyond Design, 10 Skills Designers Need to Succeed Now [http://www.fastcompany.com/blog/ken-musgrave/thinkdesign/beyond-design-10-skills-designers-need-succeed-now] 」という記事で
デザイン ポッドキャストで感性とデータのデザイン 以前「感性によるデザイン データによるデザイン [http://www.yasuhisa.com/could/article/emotionaldesign-datadrivendesign/] 」という記事で、データ、感情、経験、発想といった要素がどのようにサイト制作に影響するのか書きました。結局バランスの問題だよね、と言ってしまえばそれまでの話なのかもしれませんが、実際どのようにバランスをとれば良いのでしょうか。4月からスローペースで ポッドキャスト [http://www.yasuhisa.com/inflame/] を再開しているのですが、2回にわたって感情によるデザインとデータによるデザインに関する話をしました。 * IC #141 May 13 2009 [http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=141] (前編) * IC #142 June 18 2009 [http://www.yasuhisa.
デザイン 質問: ウェブサイトの見た目は同じにしなければならないか? 東京・京都で開催された Web Directions East ワークショップ [http://east.webdirections.org/] にて、ジョンの通訳として参加させていただきました。同時通訳でもなければ、プロの方がされるような完全な言葉の伝達ではない形でしたが、よりインタラクティブな対話が出来たのではないかと思います。遠く離れた2カ所で開催されたワークショップでしたが、共通して盛り上がったディスカッションが「ウェブサイトの見た目は同じにしなければならないか?」というトピックです。 この話題は私のサイトでも何度か挙って [http://www.yasuhisa.com/could/article/dowebsitesneedtolookexactlythesame/] いますが、「同じ見た目」という言葉だけでも随分捉え方が違いますよね。講師をしていた John にとっては「ほとんど同じだから良い」という装飾でも他の視点から見ればそうではない場合があります。最大公約数でポテンシャルを削ぎ落としてまで同じように見せる必要があるのか、実際、複数のブラウザで観覧するユーザーがどれ
google 感性によるデザイン データによるデザイン 3年前に Doug Bowman [http://stopdesign.com/] が Google に参加したニュースを聞いたときは、意外な組み合わせだと感じると同時に今後どう Google が変化するのか楽しみになりました。彼がどのように Google に関わったかどうかは知りませんが、表に出る出ない関係なく様々なレイヤーにおいて影響を及ぼしたと思います。そして、先日 Goodbye Google [http://stopdesign.com/archive/2009/03/20/goodbye-google.html] というエントリーで Google を去ることになったと告げています。次どのような活動をされるのか楽しみではありますが、エントリー内には気になる部分も幾つかあります。 彼は文中で「エンジニアばかりの企業になると、問題をいかに処理 (engineering) するかが話の中心になる」と書いています。主観をすべて省いてデータから答えを探るアプローチ。Google はどの青が良いのかインハウスで決めず41種類の青を使って [http://www.nytimes.com/
デザイン デザインに関するよいお言葉 以前、UXに関するよいお言葉 [http://www.yasuhisa.com/could/roundup/good-quotes-about-ux/] という記事で、様々なデザイナーが残した UX に関する言葉を引用しました。今回はネット上で見つけたデザインに関する様々なメッセージを紹介します。 Edwin H. Land [http://en.wikipedia.org/wiki/Edwin_H._Land] > クリエイティビティに必要な側面のひとつに「失敗を恐れない」がある。 Saul Bass [http://tinyurl.com/5asdc2] > デザインとは考えを視覚化することである。 MetaDesign [http://www.metadesign.com/] > 深みのない美しさは、単なるデコレーションである。 Josef Albers [http://en.wikipedia.
UI ウェブインターフェイスの6原則 既に英語版が発売されている「Designing Web Interfaces: Principles and Patterns for Rich Interactions [http://www.amazon.co.jp/gp/product/0596516258?ie=UTF8&tag=could-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=0596516258] 」。書籍のブログ [http://designingwebinterfaces.com/posts]とFlickr コレクション [http://flickr.com/photos/designingwebinterfaces/collections/72157606817815788/] には
テクノロジー 紙を使う理由 デジタルである理由 手元からいつでも情報へアクセスしたり、コンテンツを消費出来る世の中になっているとはいえ、私たちは紙を使い続けています。紙を使う理由は何でしょうか? 紙を使う理由のなかに、感情的な部分も少なからずあると思いますが、他にもあると思います。理由を考えるにおいて、ガジェットによる情報のやりとりと、紙を使った情報のやりとりの違いを把握することが重要になります。 デジタルメディアと紙媒体の違いは「消費」と「インタラクション」の2点。 紙はそれぞれスペースが制限されているとはいえ、簡単に持ち運びも出来ますし、使い捨てや再利用もしやすいです。しかも、紙を持った瞬間からそこに書き込まれている情報にアクセス出来ますし、何か情報を書き込みたいと思えばすぐに出来ます。それに対し、ガジェットの場合はガジェットそのものは、だんだん持ち運びがしやすくなってきているものの、いつでも何処でも使える(代用出来る)ものでもありませんし、柔軟性に長けているわけではありません。しかし、そこに表示されるコンテンツの量は膨大で、使い回しや上書き・編集も出来ます。ガジェットへのインプットも簡単になってきているとはいえ、アプリケー
デザイン ウェブサイトの見た目に関する資料が欲しい 今日、なんとなくですが神森さん [http://www.t-studio.com/]とTwitter [http://twitter.com/] で会話が弾んだので、この場で共有しようと思います。 Webサイトはまったく同じ見た目である必要はない [http://www.yasuhisa.com/could/article/dowebsitesneedtolookexactlythesame/] という記事でも書きましたし、先月あった Web Directions East [http://east08.webdirections.org] でも挙った話題ですが、ウェブサイトの見た目を全く同じにする必要はない(もしくは出来ない)という部分を制作側から超えたところでも共有出来るようになるとどうなるだろうとよく思います。見た目は重要ですし、レイアウトが崩れていては意味がないです。しかし、1ピクセルの違いの調整に苦労するよりかは、より良いブラウザに対してはさらなる上の体験を提供することの配慮を行ったほうがウェブサイトとしての質が高いと思います。そして、情報が受け手によって自由にコントロー
google Gmailのテーマ機能とGoogleブランドについて ウェブサイトにおいて機能やページの表示速度と同じくらいビジュアルデザインは重要ですし、ビジュアルデザインがより良いユーザー体験の提供に繋がることもあります。以前 Googleのデザインガイドライン10項目 [http://www.yasuhisa.com/could/article/google-design-guideline/] を紹介したことがありますが、この中に「魅力的」「美しい」といったビジュアルデザインに関係したキーワードがあるのは気になりますね。Google はビジュアルデザイン以外の部分(例えばシンプルさやスピード)を徹底的に追求することで高いユーザー体験を提供しているサービスというイメージがあります。 しかし、そういったイメージを覆すかのように、ここ 1,2年はビジュアルデザインにも力を入れていますね。例えば Analytics [http://www.google.com/analytics/] や Docs [http://docs.google.com/] のビジュアルはミニマムではありますが、非常に洗練されていて魅力的です。先週 Gmail が複数のテー
デザイン デザインが失敗してしまう理由 「アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 [http://www.amazon.co.jp/gp/product/4873112990?ie=UTF8&tag=could-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4873112990] 」「イノベーションの神話 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873113458/could-22/ref=nosim/] 」の作者として知られている Scott Berkun氏 [http://www.scottberkun.com/] は、
アイデア Emergencyというモバイルアプリをモックアップしました 7月は青森でセミナー [http://www.yasuhisa.com/could/diary/seminar-in-aomori-july2008/] をした思い出に残る月ですが、同時に岩手・宮城内陸地震に遭遇した月でもあります。地震が大嫌いな私にとっては地上14階の地震エクスペリエンスはかなり恐ろしかったわけですが、同時に気付きがある瞬間でもありました。地震が発生した数分後、母からメールが来ました。青森にいることを知っていたので心配してメールをしてくれたわけですが、書き出しが「電話が繋がらないのでメールしました」になっていました。 恐らく携帯電話のネットワークが災害時はパンク状態になって繋がらなかったのでしょう。しかし、ネットではあっさりコンタクトがとれたわけです。メールだけではなく、ウェブサイトへのアクセスも同様です。地震が発生するとネットユーザーは真っ先にウェブに情報をアップしています。例えば「揺れた」「地震」と書き込む人は Twitter だけでも結構います [http://tinyurl.com/4hq4f3] (プライベートモードにしている人も含めたらもっといるでしょ
UX 効果的なウェブサイトに対する意識のギャップ 「効果的なウェブサイトって?」というのは単純な質問ではあるものの、視点や役割によって意見が違いそうです。この抽象的な質問に関してレポートにまとめている文書を見つけました。オンラインラーニングやウェブ上のクリエイティビティの推進のために様々な活動をしている NPO 団体 IDEA [http://www.idea.org/] が Factors that improve online experience [http://www.idea.org/find-information.html] というレポートをまとめています。NPO, ウェブサイト制作会社, 利用者の3つのブループに分けて「効果的なウェブサイトの要素は何か」という質問に応えてもらったそうです。詳しい調査結果と解説が書かれた PDF も同ページでダウンロードすることが出来ます。 作る側と利用者とのギャップというのは未だにあるみたいですね。今回の調査で大きく分けて 8 つの特徴が見つかったみたいなので以下にまとめておきます。自分も改めて意識しなければならないなと思ったのが幾つかありました。気を引き締めないと。 デザイナーは
デザイン デザインにもあるアジャイルプロセス プログラマでインタラクションデザイナーとしても知られている Alan Cooper。日本でも「About Face 3 インタラクションデザインの極意 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048672452/could-22/ref=nosim/] 」という書籍が最近出ました。そんな彼が最近 Agile 2008 [http://www.agile2008.org/] というプログラマー向けのカンファレンスで基調講演をしたそうです。「The Wisdom of Experience [http://www.cooper.com/journal/agile2008/]」という名のプレゼンでスライドも観覧することが出来ます。 行程を分割し、成果物を明確に定義した後で次のフェイズへ移る「ウォーターフォール型」の開発では柔軟性に欠け、結果的にコストの増加やデザインの失敗に繋がると指摘。アイデア/企画フェイズからデザイン、設計、構築という大まかな流れは従来のウォーターフォール形式を継承するものの、それぞれのフェイズは重なり合うことで、
アイデア 使えそうなニュース特集ページを考えてみました とりあえず良い兆候がみえはじめた南オセチア紛争 [http://news.google.co.jp/?ncl=1236871981&hl=ja&topic=h] 。グルジアは小さな共和国ではありますが、ワイン発祥の地としても知られており、以前キンズマラウリ [http://www.rakuten.co.jp/ichiishop/705587/723129/#757689] というワインを購入したこともあって、知っている国ではありました。それ以上のことはあまり知らなかったわけですが、今回の紛争を聞いたときはびっくりしました。 当然のごとくウェブで情報を集めるわけですが、日本のニュースサイトではどうも良い感じにまとまったページというのがありませんね。「特集」というページが設けられていますが、新着順で並んでいるだけですし、概要を知るにも深く知るにも、物足りない感じがします。結局 Google ニュースへ行くこともありますが、すべての記事が平面上に並べられているので、これはこれで不便だったりします。 文句を言うのは簡単なので、いったい何が課題でどうすると (少なくとも) 自分にとって便利な
デザイン Subject to Change ユーザー・エクスペリエンスをウェブサイト制作で実践している Adaptive Path [http://www.adaptivepath.com/] で働いている方4名が共著した本。The Long Wow [http://adaptivepath.com/ideas/essays/archives/000858.php] をはじめ、サイトで掲載されていたコラムと新たに加わった情報が一冊としてまとまった本という印象ですね。タイトルの「Subject to Change (変更する可能性)」からも分かる通り、変化を予測出来ないほど未来はダイナミックでスピードがあるので、それらに柔軟に対応出来るようにしようというのがテーマでした。 人が求めているより良い体験は、ひとつのプロダクトやサービス単体によって実現出来るものではなく、企業・機関そのものも変化する (デザインされる) ことによって初めて実現出来ることが指摘されています。その中で、顧客調査、デザイン、そしてアジャイル的な技術導入というプロセスが必要であるとされています。機械的に解析して決められたプロセスの中で『作業』するのではなく
デザイン ウェブデザインの十戒 ウェブデザインにおいて鉄則という言葉を使うのは個人的にあまり好きではないですが、共通するルールというか、考えておきたいところは幾つかあります。ひとつはウェブという媒体を理解することだと思いますが、サイトを構築する前に考え起きたいことは他にもいろいろあります。 先日 Business Week に掲載された「The 10 Commandments of Web Design [http://www.businessweek.com/innovate/content/jun2008/id20080623_750025.htm] 」では、Don Norman, Jeffrey Zeldman, John Maeda をはじめ 15名の著名人が集まってウェブデザインの十戒をまとめています。 Best and Worst of the Web [http://images.businessweek.com/ss/08/06/0623_best_worst_
デザイン デザイン人類学について知る この記事は「今必要とされる『IT』 [http://www.yasuhisa.com/could/article/it-for-21century/] の続きにあたります。これからの IT を考えるにおいて、単に技術や刺激的なビジュアルだけでなく、社会科学への知識がより重要になってくると思います。最近読んでいる書籍や資料、そして考えていることも Web におけるデザインの役割と人間関係ついてが多いかもしれません。しかし、社会科学といっても大変幅が広いですし、それとデザインを関連付けさせるにはハードルも多いかもしれません。そこでヒントになるのが「 The Ten Faces of Innovation [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0385512074/could-22/ref=nosim/] (訳本 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/
デザイン デザインと人 - 25 Interviews 先週のえふしんさんとのポッドキャスト [http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=125] で、師事したり目指す対象になる巨匠のような存在が Web に不足している(もしくはいない)と話しました。そう痛感した理由のひとつがこの書籍を読んだからです。佐山一郎さんが過去 10年に行ったインタビューが一冊にまとまっています。原研哉、横尾忠則、石橋寛、タナカノリユキ など『デザイン』に関わる巨匠達がジャンルを問わず一挙に揃っている本も少ないと思います。 インタビューの時期はそれぞれ違うものの『デザインとは』という一環としたテーマがあり、ひとつ読み終わったあと、そして全部読み終わったあとにそれぞれ考えさせられます。佐山さんの丁寧かつ鋭い質問やコメントが間に入っているのが、文章に良いリズムを作り出しているような気がします。インタビューのプロフェッショナルとデザインのプロフェッショナルが会話をしている・・・そんな雰囲気が全体にあります。 書籍に登場している方達すべてに言えることですが、業界のトップにいてもデザインに対して切実で何かしようと今でも積極的に
デザイン 怠っているのは私です 昨日は坂本さん [http://www.bookslope.jp/]との久々に会食。坂本さんとは「変革期のウェブ [http://www.amazon.co.jp/gp/product/4839924651?ie=UTF8&tag=could-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4839924651] 」で対談したとき以来だったので、随分ご無沙汰していましたが、3時間という長い会話もあっという間に過ぎました。本当はポッドキャスト [http://www.yasuhisa.com/inflame/] の収録をかねてだったのですが、予約したところが個室にも関わらず想像以上にオープンスペースだったことと、席が向かい合っているけど離れすぎているということで断念。次回は必ず収録致します、はい。(渋谷周辺で対談に向いてそうな場所ってないですかねぇ。多少音があっても良いのですが) 坂本さんは某大手企業に所属している、
IA Powersetが提案する情報の見せ方 一部ではGoogleキラーと呼ばれている [http://www.abcnews.go.com/Technology/PCWorld/story?id=4833769]次世代検索エンジンPowerset [http://www.powerset.com/] 。キーワードだけでなく自然な文章でも検索出来るというところまでは他のサービスも行っていますが、検索結果の見せ方や情報の見せ方に幾つかの工夫がなされています。今のところ Wikipedia の記事 (英語のみ) を検索出来るだけですが、なかなかおもしろいです。個人的に「キラー」と呼ぶのは大袈裟だと思いますが、 Powerset では独自の情報の見せ方を提案しており、UIデザインや情報整理の観点からみると大変興味深いサービスです。今回は Powerset で見つけた興味深いアプローチを幾つか紹介していきます。 A. 概要 検索するとページの一番上に最も該当する項目が表示されます。通常のリスト表示ではなく写真付きで記事をある程度読むことが出来るようになっています。Googleでもこうした見せ方は一部のキーワードで行っていますが、Powe
デザイン Webサイトはまったく同じ見た目である必要はない Do websites need to look exactly the same in every browser? [http://dowebsitesneedtolookexactlythesameineverybrowser.com/] (Webサイトはすべてのブラウザでまったく同じように見えていなくてはいけないのか?) リンクをクリックすると答えが分かるのでぜひどうぞ。去年の暮れから今年にかけてこんな長い URL を使った一問一答系ページが増えており火曜日かどうか [http://isittuesday.com/]、クリスマスかどうか [http://www.isitchristmas.com/]、 Twitterが落ちているかどうか [http://istwitterdown.com/]、パリス・ヒルトンは刑務所にいるかどうか [http://isparisinjailrightnow.com/]、自分はスゴいかどうか [http://amiawesome.com/] などたくさんあるみたいです。 最初に紹介した「Webサイトはすべてのブラウザでまったく同じように見え
セミナー デザイナーといってもいろいろです 今月も再び百式の田口さん [http://www.100shiki.com/]が主催の勉強会に参加してきました。今回はなんと「デザイン (全般的なデザインというより Webに特化していたかと)」がテーマでした。テーマがテーマなのでポッドキャストで対談 [http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=111] した種村さんにもご一緒してもらい、開発者、デザインしている人合わせて 20人くらいが集まりました。エンジニア、プログラマー(デザイナー以外の視点ですね)からデザイナーに向けて質問というのがメインでしたが、受け答えるデザイン系の方が 4人だったのでもう少しデザイン系の方が多かったらいろんな意見が聞けたのかもしれません。 幾つかあがった質問をみて感じたのが、装飾という意味でデザインを捉えている方は少なくないなという点。種村さんが「絵はイラストレーターという方がやっていて、デザイナーはどちらかというと情報を整理したり、見えないものを引き出すような仕事」みたいなことを言っていて正にそのとおりだと思いました。もちろん絵が描けたらそれにこしたことないで
デザイン ヤコブ博士が考える4つの悪いWebデザイン 10年以上経った今でもユーザービリティに関する興味深い記事を Web上に掲載しているヤコブ博士 [http://www.useit.com/]。今回は「 Four Bad Web Design [http://www.useit.com/alertbox/bad-design.html] 」というシンプルなタイトルで悪い例を4つ挙げています。Web designers don’t do what I told them to do 13 years ago (13年前に言ったことを未だに出来やしない) と少々強めのトーンで始まるこの記事。もちろん、人ごとだと思って笑えない深刻な問題でもあります。以下にヤコブ博士が見つけた4つの悪い例を挙げつつ僕の見解を書いていきます。 悪いコンテンツ デザインと関係ないと思ったら大間違い。デザインは文章から始まるといっても良いです。 魅力的な見た目であろうが、正しくマークアップしてようが、文章がおかしかったらすべて台無しになります。ヤコブ博士が出している例では必要な情報がないときがあると訴えていますが、あったとしても文章が伝わり難かったり回りくどか