Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

デザイン

おすすめデザイン入門書10選

[http://www.yasuhisa.com/could/content/images/wordpress/2016/02/book-cofee.png] たまには本もいかがですか? セミナーやワークショップのあとに質問を受けることがありますが、「おすすめの書籍はありますか?」と聞かれることがあります。 Web には膨大な情報がありますし、英語まで手を広げると研究者による文献にもアクセスすることができます。しかし、ある特定のトピックを要所を落とさず学びたいときは書籍が便利です。 目まぐるしく状況が変わるだけでなく、デザイナーとして知っておくべき領域も広い今日のデザイン。ソフトウェアの使い方を覚えることも重要ですが、作るための考え方や伝えた方を学ぶことに多くの時間を費やしたほうが良いでしょう。自分のデザインの意図が説明できて、ようやく同僚やクライアントにデザインを理解してもらえるからです。 今回は、デザイナーとして読んでおきたいオススメの入門書を紹介。Web やアプリに特化したものではなく、デジタルプロダクトに携わるデザイナーに向いている書籍を選びました。すべて日本語で読むこ

アクセシビリティ

絵文字のアクセシビリティについて少し調べてみた

Peach🍑を紹介する記事 [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/peach-cool/] で、絵文字が世界的な共通言語になりつつあると紹介しました。日本でも Twitter が紅白歌合戦用の特別ハッシュタグ+絵文字 [https://blog.twitter.com/ja/2015/2023tv] を実装するなど、絵文字がコミュニケーションにおいて重要な位置付けになりつつあります。 しかし、アクセシビリティはどうなのでしょう。 目では絵として表示されていますが、中身はコード [http://apps.timwhitlock.info/emoji/tables/unicode] です。実際、どのように読み上げられるのでしょうか?そもそも読み上げられているのでしょうか? サポートが広がる絵文字読み上げ 年々音声読み上げの精度は上がってきており、絵文字サポートもそれに合わせて増えてきているようです。例えば Google Voice [https://www.google.com/googlevoice/

サービス

Peach🍑から学ぶデザインに関わる4つの傾向

いろいろ学びがあるPeach Peach [http://peach.cool] というアプリ、ご存知ですか? Vine [https://vine.co] の創始者として知られている Dom Hofmann の新作。ひとことで言い表すとメッセージアプリですが、チャットと言うより、ステータスアップデートをメッセージ形式で更新できるアプリ。小さな情報を気軽にやりとりするという Vine、そして同じチームが開発している Byte [http://byte.co] と重なるコンセプトです。 今年の CES [https://www.cesweb.org] は 1 月 6 日から 9 日まで開催されましたが、イベント期間中に合わせてリリースしたというタイミングも絶妙。リアルイベントとソーシャルメディア両方で広がった印象があります。知り合いの『今』を知るためのアプリなので、 CES のように多くの方が一箇所に集まるイベントとの相性が良かったのかもしれません。 もちろんデザインについて Peach から学べることは幾つかあります。 コンテンツのメッセージ化

デザイン

性別選択UIにあるデザインの課題

私は男性として生活をしています。 ソーシャルメディアなどにプロフィールを記載する場合は「男性」を選択しています。女性であればプロフィールに「女性」と選択して、自身を「女性である」と考えるでしょう。 こうした性別選択は、多くの方にとって当たり前すぎて深く考えないことです。しかし、こうした自分を表現する小さな部分にも課題は隠されています。人によっては「男性」「女性」という分類に当てはまらない方もいますし、それを特定の人にしか公表したくないという場合もあります。自分のジェンダー(gender, 性)は男性でも女性でもなく、「〇〇である」と意思表示をしたい方。自分の意向に合う呼ばれ方をしたいと考える方もいるはずです。 この課題に取組んでいるソーシャルネットワークを幾つか見かけるようになりました。男性、女性のという選択肢だけでなく「カスタム」という項目を用意し、そこに自分の性を表すのに適切な言葉を自由に記入することができるというアプローチです。 例えば Facebook の場合、誰に対して自分の性を公表するかを決めることができるだけでなく、自分をどのように呼ばれたいのか「him

ガイドライン

デザインSDKの可能性を探る

SDKから学べること SDK(Software Development Kit – ソフトウェア開発キット)とは、ソフトウェアを開発するために必要な文書、関連ファイル、ツールが揃ったバンドルのようなものです。例えば Android SDK [http://developer.android.com/intl/ja/sdk/index.html] には、Android アプリを開発するために必要なライブラリだけでなく、プレビューをするためのエミューレータや、開発を効率良くおこなうためのユティリティが含まれています。 良い SDK には、以下の 4 つの特徴があります。 * コアライブラリが安定していて、主張通りに動作していること。 * ドキュメンテーションはもちろん Issue Tracking が維持・管理されていること。ソースを読んで学習せよでは十分ではない。 * どのように書けば動作するのか分かる例が用意されていること 。コンポーネントの互換性など、ドキュメンテーションだけでは説明しきれないことが分かるもの。 * 拡張性、柔軟性があること。別の言語で書かれたプログラ

Webデザイン

Webデザインシステムはじめの一歩

CSS フレームワーク活用のタイミング Bootstrap [http://getbootstrap.com/]、Foundation [http://foundation.zurb.com/sites.html] をはじめとした CSS フレームワークを一度くらい使ったことがあると思います。制作はもちろん、どのように CSS ファイルを整理すれば良いのか、どのようにデザインのルールを設計するのかといった CSS の書き方を学ぶ際にも使えます。もちろん CSS フレームワークはたくさんありますし、 Gridlex [http://gridlex.devlint.fr/] のように Flexbox を活用したグリッドシステムだけといった UI の特定要素のみを提供しているツールもあります。 CSS フレームワークは制作において非常に便利なツールですが、最終成果物として扱うかは注意が必要です。以下のような場合を除いて、CSS フレームワークはなるべく使わないようにしています。 プロトタイプ作成 Photoshop や Sketch のようなグラフィックツールで Web サイトをデザ

コンテンツ

Mediumでコンテンツ配信して気づいたこと

遠くなりはじめた Web サイト 2015年11月から12月にかけて Medium [https://medium.com/] のほうでコンテンツ配信をしていました。 Medium は昨年から日本へ本格進出をしていることから、注目している方も少なくないと思います。Medium の人気の秘密は、使いやすくコンテンツの邪魔をしないライティング環境を提供している部分だけではありません。Twitter の創業者のひとりであり、現 Medium の CEO である Evan Williams [https://twitter.com/ev] を中心としたスタートアップ & テック界隈から徐々に Medium の文化が広がったという背景も魅力。こうした機能やデザインだけでは表現できないところまで日本語化されているわけではないですし、日本では昔からあるブログプラットフォームをはじめ、書く環境が豊富に揃っています。 私の場合、情報発信ができる環境が既にあるので Medium に魅力を感じていなかったわけですが、ある実験・検証をしたくて始めることにしました。 [https://medium.

デザイン

2016年、デザイナーが実践すること

デザインってなんだっけ? デザインはこれから重要になる。 デザイナーの端くれである私ですが、そんなこと言っている状態ではないのでは?と思うことがあります。 2016 年はデザインの重要性を伝える前に、デザインへの信用を取り戻すためのアクションが必要ではないかと考えています。ここ数年、海外(特に欧米)ではデザインの役割が大きく進化してきていますが、それを真に受けて日本で同じように実践しても意味がないと思います。なぜなら、デザインという言葉や、デザイナーの仕事における考え方の『前提』が大きく異なるからです。 デザインの価値を商業的なものだけにせず、人々や社会に良い影響を及ぼすためのデザインをしようという意向を示すデザインマニフェスト [http://www.yasuhisa.com/could/article/design-manifesto/] が1964年に発表されています。見た目だけでなく、問題解決のためのデザインを考えていこうという動きが 50 年前からあります。また、アメリカのデザイナー協会 AIGA は、無料で「とりあえず作ってみて」と注文がくる Spec Work は

デザイン

プロトタイプが閉じたデザインを切り開く

12月12日、名古屋にて WCAN 2015 Winter [http://wcan.jp/news/report-wcan2015winter.html] が開催されました。今年はスクリーンが 32:9 という超ワイドスクリーンがある会場でした。今までにないスライドデザインで困難なところが幾つかありましたが、良い経験をさせてもらいました。会場や観客に応じてスライドデザインは工夫していますが、その大切さを改めて痛感したイベントでした。 登壇内容も含め、イベント全体に関するレポートを参加した方々が公開しています。ぜひこちらも参考にしてください。一緒に登壇した佐藤歩さん(@ahomu [https://twitter.com/ahomu])の「HTML6 でも CSS4 でもない Web 技術のゆくえ – WCAN 2015 Winter に登壇してきました [https://havelog.ayumusato.com/news/e688-wcan_2015_winter.html]」も必読です。