Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

ソーシャルメディア

ソーシャルメディアとデザインで共通する思考と課題

6月に開催された Swap Skills doubbble05 [http://www.yasuhisa.com/could/article/transformative-web-design/] の講演で、「Webに関わる仕事は様々な専門分野があり、分断されていることがあるが、実は同じ方向を向いている」と話しました。共有要素としてコンテンツ [http://www.yasuhisa.com/could/tag/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%84/] を挙げましたが、それだけではありません。 ソーシャルメディアとデザインは共通点が幾つかあります。それぞれの分野で重要視されている思考、プロセス、長期的なゴールや課題など、様々な点において似ているところがあります。別の部署にいる離れた存在というよりかは、似た思考をもった味方と捉えることができます。 以下にソーシャルメディアとデザインで共通している要素を 4 つ挙げました。

プロメテウス
映画

プロメテウス

このレビューは、映画の内容に触れている部分が幾つかあり、中には結末に関わる重要な要素も含まれています。未鑑賞の方は読まないでください。 映画「プロメテウス」を鑑賞して最初に感じたのが、マーケティングを誤ったようにみえた点です。Web を活用したバイラルキャンペーン自体は非常に面白かったですが、こうしたマーケティングを通して「面白そうなSFモンスター映画だ」と感じた方もいるはずです。初代「エイリアン」の直系の序章ではないとされているものの、同じ世界での物語であること、そして多彩な異型物が登場することから、ビジュアル的に楽しめるエンターテイメント映画と考えた方もいるでしょう。 確かに、ビジュアルは圧巻でした。前回レビューをした「ダークナイト・ライジング [http://www.yasuhisa.com/could/review/dark-knight-rises/] 」に比べると、神の視点とも呼べる大きな視野のシーンが多数ありましたし、登場人物を常に見下ろしているかのように見えるシーンは、人間の創造をテーマにしたこの映画には最適な見せ方だったと言えるます。 SFやモンスターを題材にし

9月10日に電子書籍を出します

随分長い間、本を出していませんでしたが、来週「エクスペリエンス ポイント 」とう電子書籍を出版します。このサイトで長年取り上げてきた体験に関わるコラムを編集してひとつにまとめたものです。UX [http://www.yasuhisa.com/could/tag/UX] の本というよりかは、Webをはじめとしたテクノロジーを通した体験について探求した書籍という位置づけです。体験に関わる論点が集まっている、経験値として活かす・・・みたいなメッセージをタイトルにこめました。 UX という考え方や、そこから発展するメソドロジーを学習するのも重要ですが、私は早期から UX というより、人の体験についてに深い興味をもちました。Web に特化した文献やコラムが少ないこともあり、体系化するまで随分時間がかかりましたが、一旦まとめるには良い時期に来たので電子書籍にすることにしました。書籍を通して、Web と体験について一緒に旅が出来たらと考えています。 本書は、出版社を通していないインディー出版になります。自由に販売経路を決めることが出来るのと、ニッチなトピックでも気にしなくても良いので、この

WD101

WD101: Webデザインであるもの、そうでないもの

このシリーズでは Web Design101(WD101)と名付けて、ウェブデザインをより深く理解するための最初の一歩になる知識やノウハウをコラム形式で紹介していきます。 * Webは見た目のコントロールがきかない [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-nocontrol-in/] * モニターの外をデザインするのが大半である [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-outside-monitor/] * Webは寛容性をデザインする場である [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-progressive-enhancement/] * Webのデザインは枠のない世界である [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-no-edge/] Web や書籍を見ていると、様々な「素晴らしい Web サイト特集」があり、一体何を基準に評価しているのか分からなくなるこ

ソーシャルメディア

ソーシャルと検索で見つけ出す利用者の意図

アクセス解析ツールは、コンバージョンやアクセス数を見るために使われることが多いですが、利用者像を特定するのに有効な場合もあります。データを注視すると、アクセス数を高い順に並べているだけでは見えてこない利用者像が隠れていることがあります。 私のサイトに訪れている利用者が記入しているキーワードの中で、CTR が多いものを幾つか紹介すると、以下のようなものが出てきます(表記されている数値は CTR です)。 f2p – 25.00%Free to Play の略。オンラインゲームのビジネスモデルの一種デザインガイドライン- 31.43%ガイドラインでも UI や UX など特定の分野を探していることもダークナイト ライジング – 10%バットマンシリーズ最新作。現在公開中ブラウザとは何ですか – 12% 他にも「ブラウザって何」のようなストレートな質問もゲームストーミング – 17.65%ゲーム要素を取り入れたブレインストーミングの一種littlesnapper – 32.0%Mac専用アプリ。様々な画像を保管するのに便利 一般的な言葉ではなく、明確な目的をもった利用者が訪れているの

講演

秋は3カ所で講演します

8月の講演活動はお休みしていましたが、来月から少し忙しくなりそうです。 10日5日と6日、神戸ITフェスティバル [http://kobe-it-fes.org/] が開催されます。Web開発に留まることなく、ITをキーワードに様々な分野の人たちが集まるビックイベントです。 2日もあることから、講演だけでなく 大ライトニングトーク大会 [http://www.zusaar.com/event/356057] をはじめ、様々な企画が用意されているみたいです。セミナーというより、ひとつの大きなお祭りがあるといったほうが良いでしょうね。 私は 2日目の午前に「脱紙!Webならではのコミュニケーション思考術」というタイトルで講演を行います。今までも Web を Web らしくデザインしましょうという話はしてきましたが、今回はデザイン話というより、コミュニケーションの最適化にフォーカスしようと思います。紙媒体をつかったコミュニケーションの違いと比較から、技術とどう付き合って対話するのかが講義を通して見えてくるはず。神戸ITフェスティバルは、技術者だけに向けたイベントではなく、ITに関わる

デザイン

人の行為をデザインする時代

[http://www.yasuhisa.com/could/content/images/wordpress/2012/08/pasapas.jpg] LoopLoop今年初めて開催された IxDA (Interaction Design Association) 主催のイベント Interaction Awards 2012 [http://awards.ixda.org/]。既に来年のアワードに向けて作品を募集中ですが、今年の受賞者 [http://awards.ixda.org/interactionawards2012] も素晴らしいのばかりです。デバイスを隣り合わせにするだけで、様々な音を奏でることができる LoopLoop [http://stimulant.io/wp/index.php/blog/2012/01/looploop/] や、地元の食材を使いたい人たちが繋がることができる FoodHub [http:

イノベーション

インタラクションと形状の間にあるデザインの行方

7月26日に開催された PARC forum で、ドン・ノーマン [http://www.jnd.org/]と前田ジョン [http://www.maedastudio.com/]の対談がありました。そのときの模様が公開されていた [http://www.parc.com/event/1774/innovation.html]ので、早速見てみました。「デザインは複雑 [https://www.amazon.co.jp/dp/0262014866/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=

ダークナイト・ライジング
映画

ダークナイト・ライジング

このレビューは、映画『ダークナイト・ライジング』だけでなく、前2作の内容について供述されています。『ダークナイト・ライジング』のストーリーにおいて重要な部分は省いてありますが、内容は知りたくないという方は読まないでください。 バットマンシリーズが作り出した英雄像 クリストファー・ノーランの作り出したバットマン3部作のテーマは「英雄(ヒーロー)は幻想的な存在である」だったと思います。近いようで果てしなく遠い存在。特定の人ではなく、超越した何か。それが幻想であり、英雄の姿なのかもしれません。そして、ノーラン監督はこの「英雄は幻想」というひとつのテーマに対して様々な角度から捉えることで、3つの映画を作り上げたといえるでしょう。 『バットマン・ビギンズ [https://www.amazon.co.jp/dp/B00840I5B4/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&

ポッドキャスト

Automagicが50回を突破しました

2011年2月からスタートした Automagic Podcast [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/automagic-podcast/] も先日50回を突破しました。体調不良やスケジュールの都合で更新がままならない時期がありましたが、ほぼ毎週のペースで続けることができました。Webデザインやソーシャルメディアなど、Webに関わる様々な話題を 15分前後にまとめて配信。記事ではあまり紹介しない、その時ホットな話題を取り上げたり、音声メディアの長所を活かした内容を取り上げてきました。 基本的にひとりで話しているわけですが、このポッドキャストの魅力は、様々な分野で活躍されている Webプロフェッショナル達との対談が聴けるところだと思います。ブログなどを通して情報発信をしている方も多いですが、声を通して、その人の『裏側』が見えるのが対談の良いところではないでしょうか。編集したり、時間のアレンジをするのが大変な対談ではありますが、反響が大きいのが対談だったりするので、今後も可能な限り続けたいところです。 過去の対談は以下のとおり。

WD101

WD101: Webのデザインは枠のない世界である

このシリーズでは Web Design101(WD101)と名付けて、ウェブデザインをより深く理解するための最初の一歩になる知識やノウハウをコラム形式で紹介していきます。 * Webは見た目のコントロールがきかない [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-nocontrol-in/] * モニターの外をデザインするのが大半である [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-outside-monitor/] * Webは寛容性をデザインする場である [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-progressive-enhancement/] Webサイトのデザインは、グラフィックデザインやエディトリアルデザインと同じような感覚でデザインをすると、柔軟性・拡張性が欠けたものになるだけでなく、特定の環境でしか見れないものになることがあります。 こうなるひとつの要因として、グラフィックデザインやエディトリアルデザイン

コンテンツ

文脈を理解し管理できるシステムの可能性

CMSといえば、「コンテンツ / Content」を管理するためのシステム。しかし、現状はコンテンツというよりページの管理をする [http://www.yasuhisa.com/could/article/wordcamp-contentstrategy/] という要素が強いです。ページという概念から抜け出してコンテンツを管理できるシステムが増えてきましたが、今後の利用者の傾向を考えると、コンテンツの C だけでなく、文脈 / Context としての C を管理できるシステムが必要とされています。もうひとつの CMS = Context Management System を作ることは可能なのでしょうか。 文脈によって活かされるコンテンツ配信 [http://www.yasuhisa.com/could/article/context-content/] でも紹介しましたが、今でもデバイス、言語、時間という文脈を通してコンテンツの見た目を変えることができます。また、アマゾン [http://www.amazon.co.jp/?_encoding=

デザイン

Webにもある色あせない考え方

その昔、私も書籍を出していたことがありました。 2005年の春、まだ日本では「Web 2.0」という言葉がほとんど耳にされなかった時期に「Web Designer 2.0 進歩し続けるWebデザイナーの考え方 [https://www.amazon.co.jp/dp/4883374327/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=4883374327&adid=1JAWTDWQDZ87WYPYW4N2&] 」という名の書籍を出しました。扱ったトピックが広くて浅く、中級者向けだったということもあり、それほど多く売れたわけではありませんが、今の私の考え方の基礎が執筆を通して形成された書籍です。 今はもう使えない技術話もチラホラありますし、振り返ると非常に恥ずかしい文章を書いていたので、

プレゼン

結ぶWebを作っていこう

7月9日と17日に楽天トラベルサマーフォラム 2012 [http://travel.rakuten.co.jp/forum/2012/] が開催されました。全国の宿泊施設に関わるおよそ 2,000名の方々が、東京と大阪に集結。楽天トラベルという名のひとつのコミュニティの「お祭り」と言えるイベントでした。こうした大きな舞台で話すということで当日の直前まで緊張していましたが、基調講演後にあった名刺交換の列は、フォーラム史上最長の大盛況でした。お客様の中で「今までで一番良かった」と言ってくださる方もいて、正直ホッとしました。 フォーラムでは、基調講演、分科会、ミニセッションと3つの講演を行いました。大きな世界観の話から、実践的なことまで様々な切り口で話しましたが、ひとつのテーマとして「結び」があったと思います。 世界中の人々とネットワークで繋がっていることから、 Web は情報拡散や自己アピールをする場に適しているように見えます。Webを大きなインタラクティブビルボードのように捉えた作り方をしているところは少なくありませんが、私は Web のポテンシャルを最大限に引き出すのはアピール以

デザイン

デザイナー育成のための3つのキーワード

Don NormanEngineering Design Education Engineers are trained in narrow specialties but do not get the broad systems thinking or the appreciation of human-centered design necessary for engineering design in the 21st century. 2008年なので、少し古い Don Norman 氏のインタビューですが、共感するところが多々あったので紹介。近年のエンジニアや徹底的に狭い分野で技術力を磨いていくものの、広い視野をもって思考できる者が少ないと指摘しています。彼の「エンジニア」という言葉は「デザイナー」と置き換えて考えることができます。複雑な課題に対して「何か」を作る際に、特殊化されたスキルは役に立ちますが、そもそもの課題の解決のプロセスには、

Webデザイン

レスポンシブとか、そういうことの前に

レスポンシブWebデザインに関する話題を見渡すと、そこまで気にして実装を踏みとどまる必要ってあるのかな?と思うことがあります。 もちろん、レスポンシブWebデザインがパーフェクトなソリューションではありません。しかし、Webにおいてパーフェクトなソリューションが存在するのでしょうか。簡単に作れるツールがないから。古いブラウザへの対応が困難だから。レスポンシブに画像を対応するための最適な方法がないから。実装をしないための理由はいくらでも作ることができますが、実装しない理由は、スマートフォン専用サイトを作ることでも、CSSレイアウトにすることでも、たくさん並べることができます。 Webは完璧な世界ではありません。そして、完璧な世界が訪れることを期待してはいけない場でもあります。予測不可能な世界 [http://www.yasuhisa.com/could/article/unknown-future/] であり、すぐに新しいものスタンダードになる世界。不完全でありながらも、進化を繰り返すのが Web です。Webが不完全であるのと同じように、ソリューションも不完全なものばかりです(普及

意見

私たちはすべての人と友達になれるのか

ソーシャル。ソーシャル。ソーシャル。 今、この言葉を聞かない日がないくらい耳にしています。そして、様々な言葉がソーシャルと組み合わせて使われることがあります。ソーシャルリーディング、ソーシャルラーニング、ソーシャルファンディング、ソーシャル医療・・・。おそらく私たちの行うすべての行動はソーシャル化され、ソーシャルという言葉を使う必要がなくなる日が来るのかもしれません。 ソーシャル化される・・・これは、私たちの情報が公の場にさらされ、すべての人が何かしらの形で繋がっているネットワーク化された状態です。人との繋がりや影響力がネットワーク化された社会では重要と考えられているからこそ、評価経済や評判経済という言葉が生まれてきたのでしょう。 人と人とが繋がり合い、新たな可能性を生み出すソーシャルな世界。常にネットワークにいるからこそ、心を支え合うこともできるかもしれない。Sean Parker 氏が、彼の新しいスタートアップ Airtime を語るときに使った言葉が「Eliminate Loneliness [http://thenextweb.com/apps/2012/06/05/se

コンテンツ

設計のヒントを生み出すコンテンツ要素の視覚化

今後のコンテンツ配信、これからの Web と人との関係を考えると、ページというメタファが足かせになることがあります。Webサイト設計者はページという概念を捨ててデザインをしなければならないと、CSS Nite in TAKAMATSU vol.6 [http://www.yasuhisa.com/could/article/cssnite-takamatsu/] をはじめ、幾つかの講演を通して話してきました。 とは言うものの、現状 Webページという情報を束ねる単位は必要とされていますし、何か枠組みがなければデザインすることもできません。もちろん、ページを作るなと言っているわけではなく、ページを作る前に、まずはページから離れてコンテンツの設計を始めたほうが良いという意味です。ページという四角形の枠組みの中に、コンテンツやナビゲーションといった要素をパズルのように置いていく作業に入る前に、コンテンツの全体像を掴む必要があります。 コンテンツを細分化し、関連づけさせることで、実際のページ設計に役立つだけでなく、運営やシステム構築にも重要な役割を果たします。 ここで言う細分化とは、プレ

UX

文化が作り出す利用者との関係

作り手の視点だと、どうしても製品・サービスそのものだけにフォーカスして善し悪しを判断することがあります。しかし、製品そのものは利用者体験において、ほんの一部でしかありません。製品と使う人との1対1の関係だけではなく、そもそも製品に触れようと思った『何か』があります。それは、内の感情に響くものであったり、製品・サービスと個人的な繋がりや、感情移入になることがあります。『何か』とは文化であり、文化が今、製品・サービスにおいて核となる存在になりつつあります。 例えば Pinterest [http://pinterest.com/yhassy/] を見てみましょう。 Pinterest は、2011年にブレイクしたイメージブックマークサービス。Bookmarklet を使って Web ページの画像をクリッピングするというコンセプトは、目新しいものではありません。Tumblr [http://tumblr.com] を真っ先に思いついた方もいるでしょうし、Wists [http://wists.com/]のような類似サービスは 2006年くらいからあります。技術やアイデアに革新的なものが何

デザイン

妥協の先にあるデザイン視点

本当に妥協のない体験なのか Microsoft が自社製のタブレット Surface [http://www.microsoft.com/surface/en/us/default.aspx] を発表しました。着脱可能な超薄型キーボードを搭載。タブレットとしても、ノートパソコンとしても使うことができるのが最大の特徴です。 2012年4月、東京都内で開催された開発者向け会議「BUILD」で、あらゆる機器で「妥協のない」体験 [http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20120424/1047264/"]を Windows 8 は提供できると話していましたが、それを形にしたのが Surface だと思います。ひとつの OS でタブレットもノートも関係なく操作ができるという、Windows 8 の強みを活かしたプロダクトといえるでしょう。 両方ともで使えるということに「妥協をしていない」Windows

Webデザイン

Transformative Web Design という言葉に隠された意味

6月9日に開催されたSwap Skills doubbble05 [http://swapskills.info/doubbble/05.html] で、基調講演を行いました。昨年に引き続き二度目の基調講演。昨年は、迫り来るモバイル機器中心の世界に備えてコンテンツファースト [http://www.yasuhisa.com/could/diary/swapskills-doubbble01/] を実践しようというのがテーマでした。今年は「Transformative Web Design ~変化にしなやかに対応するデザイン力~」と題して、コンテンツを Webという特有の場でより活かし、デザインしていくのはどうしたら良いのかというテーマで話をしました。 既に日本のスマートフォンユーザーは 30%を超え、タブレットをはじめとしたパソコン以外で Webへ接続できるデバイスが増え続ける今日。「Webはもうパソコンだけのものではない。むしろ、マイノリティである」という考えも、昨年では予測でしかなかったかもしれませんが、既に現実になっています。デバイスという垣根を超えて、利用者が欲しいタイミング

デザイン

デザインの試行錯誤とラグをなくすプロセス

ワイヤーフレームやスケッチで、ある程度カタチになっているアイデアも、スクリーン上に実際に描いてみないと分からない場合があります。ラフでは良い感じに見えるものでも、いざ色を付けたりレイアウトを組み上げていくと「あれ?」と思うこともしばしば。ワイヤーフレームやスケッチとして出てきた設計図をそのまま型にすれば上手くいくというわけでもないのが、デザインの難しいところであると同時におもしろいところです。 Photoshop [https://www.amazon.co.jp/dp/B007STFL50/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B007STFL50&adid=1SDQQZA8J767WJSDH9D2&] や、Fireworks [https://www.amazon.co.jp/dp/B007STFV9G/ref=

デザイン

触れる・動くによって変わるデザインプロセス

5月26日、青森にて今後のWebサイト制作との向き合い方 [http://www.aoit.jp/20120526/]というイベントが開催されました。今回は これから求められるWebコミュニケーションスキルと題してプロトタイピングの基礎を解説しました。 CSS Nite in TAKAMATSU [http://www.yasuhisa.com/could/article/cssnite-takamatsu/] のとき「静的なカンプは過去の手法」と話しましたが、ではどうしたら良いのかを考えるキッカケとして本セミナーは参考になったかと思います。 「とりあえず見せて」の解釈について 人は誰しもアイデアをもっていると思います。 自分の頭の中ではハッキリしていたとしても、人に伝えることが出来なければアイデアは活かされることはありません。アイデアはどうすれば伝えることが出来るのでしょうか。 「話せば分かる」という言葉がありますが、そう簡単にはいかないのが現実。同業者で同じような知識を持っていたとしても、同じ言葉が違ったふうに解釈される場合があります。 Webサイトデザインのアイ

UI

UXとUIが混同されるワケ

最近 UX [http://www.yasuhisa.com/could/tag/ux/] と UI [http://www.yasuhisa.com/could/tag/ui/] を混同して表記されているのを見かけるようになりました。私もウケやすいということで、混同させた [http://www.yasuhisa.com/could/article/ui-ux-2011-trends/]ことがあります。しかし実際のところ UX と UI は同義語ではありません。良い UI デザインをすれば、UX が向上する可能性はありますが、必ずしもそうではありません。逆もしかりです。最近も UX と UIの違いを分かりやすく表現しようと、シリアルとボールの写真を使った例 [http://design.org/blog/

講演

楽天トラベルサマーフォーラムで基調講演をします

昨年の暮れから今年にかけて精力的に講演 [http://www.yasuhisa.com/could/tag/%E8%AC%9B%E6%BC%94/] を行っているわけですが、7月に私的なビッグイベントがあります。 7月9日と17日に開催される楽天トラベルサマーフォーラム 2012 [http://travel.rakuten.co.jp/forum/2012/] に登壇することになりました。東京、大阪で合計およそ2000名が参加されるこのイベント。毎年、楽天トラベルに登録されている宿泊施設の方々が参加されており、分科会、アワード、展示会がある盛りだくさんの内容。一般の方には知られていないイベントではありますが、その規模をみると、大きなイベントということが分かります。 過去を振り返ると錚々たるメンバーが基調講演を行っているわけですが(例えば昨年は安藤忠雄氏)、今年は私が基調講演という大役を受けさせていただくことになりました。昨年末の CSS Nite Shift5 [http://www.yasuhisa.com/could/article/shift5-the-end-of-w