Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

プレゼン

プレゼンワークショップを開催しました

あまりイベントを企画するということをしない私ですが、先日 bookslooe [http://www.bookslope.jp/blog/] の坂本さんとの共催で「プレゼンテーション」をテーマにワークショップを開催しました。話す側と聞く側に分かれているセミナーではなく、ワークショップ形式で何かしたいよねという坂本さんの発案からスタートした今回の企画。何か有益な情報を得たか得てないかという表層的なものではなく、アイデアを共有したときに何がおこるのかという雰囲気やエネルギーに興味があったのでワークショップは以前からやってみたかったです。 ミツエーリンクス [http://www.mitsue.co.jp/] さんのご協力も得て、設備も揃ったセミナールームで広々とワークショップを行うことが出来ました。 ワークショップは来ている方も能動的なアクションを必要とするのと、プレゼンの経験がないとなかなか発表し難いだろうということで、今回は告知をほとんどしない招待制をとりました。初めての試みで不安もあったわけですが、今回来ていただいた参加者の方のフィードバックを元にして再び同じトピックでワークショ

Adobe

アドビさんへ

既に Adobe Labs [http://labs.adobe.com/] では、次期バージョン「CS4」の話題が出てきています。特に Fireworks CS4 は、プロトタイプを作るのに便利そうな機能があるので期待している方もいるのではないでしょうか。しかし、「もう CS4 か」という思いも同時にありますね。もちろん、今回はスキップするという選択はありますが、機能が増えても安定性やスピードは低下している一方のように思え、次買うのが不安だったりします。 アドビ製品がなければ仕事が出来ないというくらい毎日使っているわけですが、それと同時に不満も少なくありません。どうやらそう考えている方は少なくないようですね。先日立ち上がった Dear Adobe [http://www.dearadobe.com/] では、人々が不満を書いたり、投票することが出来ます。ちなみに現時点でのトップ10はこんなかんじです。 1. ただ PDF が見たいだけなのに、立ち上がるのに時間がかかったりアップデートが何回もある Adobe Reader ってどうよ? 2. OS のインストールより時

UX

UX を構成する要素と測定方法

ユーザーエクスペリエンス (UX) という言葉は、体験という意味も含まれていることもあり、曖昧で測定し難いもののように捉えがちです。作る私たちがよく使う言葉ですし、今やセールストークとして使われている場合もあるかもしれませんが、「じゃ、実際どうやって効果を報告するの?」ということになると、難しい課題です。しかし、主観的な感想を述べることだけが UX の測定方法ではありません。UX はウェブサイトやアプリケーションを構成するひとつの独立した要素ではなく、以下の 6 つの要素の集合体といって良いでしょう。 * コンピュータとのインタラクション * 情報構造 (IA) * インタラクションデザイン * ユーザーインターフェイスデザイン * ユーザビリティ * ビジュアルデザイン 上記に挙げた要素の中には、既に解析や分析がされているものもあると思います。つまり、今まで使ってきたツールやメソッドを採用し、それらを複合することで、UX を測定することは難しくないわけです。 まず、UX が改善されたらどうなるかを想像してみると、分かりやすいでしょう。Nielsen Norman G

デザイン

デザインにもあるアジャイルプロセス

プログラマでインタラクションデザイナーとしても知られている Alan Cooper。日本でも「About Face 3 インタラクションデザインの極意 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048672452/could-22/ref=nosim/] 」という書籍が最近出ました。そんな彼が最近 Agile 2008 [http://www.agile2008.org/] というプログラマー向けのカンファレンスで基調講演をしたそうです。「The Wisdom of Experience [http://www.cooper.com/journal/agile2008/]」という名のプレゼンでスライドも観覧することが出来ます。 行程を分割し、成果物を明確に定義した後で次のフェイズへ移る「ウォーターフォール型」の開発では柔軟性に欠け、結果的にコストの増加やデザインの失敗に繋がると指摘。アイデア/企画フェイズからデザイン、設計、構築という大まかな流れは従来のウォーターフォール形式を継承するものの、それぞれのフェイズは重なり合うことで、

セミナー

人にマッチさせた広告をつくるには

2回ほど欠席していたのですが、久しぶりに百式の田口さん [http://www.100shiki.com/]が主催する勉強会に参加してきました (前回のレポート [http://www.yasuhisa.com/could/diary/meetup-may2008/] )。今回のテーマは「コンテンツマッチ広告」。ブログをやっている方は AdSense [http://adsense.google.com] がお馴染みではないでしょうか (僕もgreenhug [http://www.greenhug.net/]で使っています)。詳しくは IDEA*IDEA のレポート [http://www.ideaxidea.com/archives/2008/08/post_660.html] をチェックすると良いでしょう。僕個人的にはあまり馴染みのない分野ではありましたが、技術的な視点も含めて大変興味深い情報が幾つかありました。 コンテンツをいかにマッチさせるためのアルゴリズムの精度を上げるのはもちろん重要ですが、それよりシステムの最適化やスピードアップに力を注いでいるなという印象でした。この

アイデア

未来の本はどんなのかな

本には独特の魅力があります。年々買う数は減ってきているものの、所有したいと思わせる魅力のある本はたくさんあります。本を買う機会は減ってきていますが、本の数は常に増えて続けているような気がします。技術書は同じトピックでも幾つか新刊で出ていますし、新書のほうにはブログネタのような題名を幾つか見かけるときがあります。雑誌も同様のことが言えますが。 どれが本にふさわしいかどうかは分かりませんが、このまま作る本を増やし続けるのが本の未来のようには思えません。若い世代になればなるほどスクリーン上で情報を収集したり、長い文章を読む傾向にあります。オンラインで読んだほうが効果的かつ分かりやすい場合も少なくないからでしょう。スクリーン上での文字も良くなってきていますし、 Kindle [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB] をはじめ電子ブックのためのビジネスモデルも出てきています。 もちろん本がなくなるとは思いませ

Everything That Happens Will Happen Today
ダウンロード

Everything That Happens Will Happen Today

[http://www.everythingthathappens.com/]元 Talking Heads の David Byrne と、Brian Eno のコラボアルバム。この2人は 1981年に「My Life in the Bush of Ghosts [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000E5N634/could-22/ref=nosim/] 」というアルバムを出しているので、今回は実に四半世紀ぶりになります。常に先を行く音楽を作り続けている2人ですが、今アルバムは配信方法も先進的です。 アルバム (CD) 自体は 11月30日 にリリースされますが、デジタル版をオンラインで先行購入 [http://www.everythingthathappens.com/order.

視覚化

北京オリンピックに関するインフォグラフィック

Olympic Pictograms [http://en.beijing2008.cn/spirit/beijing2008/graphic/pictograms/] 象形文字のような競技ピクトグラムGoogle Maps Summer Games 2008 [http://maps.google.com/help/maps/2008summergames/]メダルの数も分かるスペシャル版 Google Maps。サイトに貼付けることも出来ます。他にもトーチリレー [http://ditu.google.com/help/maps/torchrelay/] もありますねBBC Sport’s Olympic Map [http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/olympics/7493757.stm] 衛星写真にオーバーレイした形で施設や競技が行われる場所が分かるようになっています。

アイデア

使えそうなニュース特集ページを考えてみました

とりあえず良い兆候がみえはじめた南オセチア紛争 [http://news.google.co.jp/?ncl=1236871981&hl=ja&topic=h] 。グルジアは小さな共和国ではありますが、ワイン発祥の地としても知られており、以前キンズマラウリ [http://www.rakuten.co.jp/ichiishop/705587/723129/#757689] というワインを購入したこともあって、知っている国ではありました。それ以上のことはあまり知らなかったわけですが、今回の紛争を聞いたときはびっくりしました。 当然のごとくウェブで情報を集めるわけですが、日本のニュースサイトではどうも良い感じにまとまったページというのがありませんね。「特集」というページが設けられていますが、新着順で並んでいるだけですし、概要を知るにも深く知るにも、物足りない感じがします。結局 Google ニュースへ行くこともありますが、すべての記事が平面上に並べられているので、これはこれで不便だったりします。 文句を言うのは簡単なので、いったい何が課題でどうすると (少なくとも) 自分にとって便利な

CSS

CSS Variables と CSS の未来

ここ数年にリリースされたウェブブラウザは W3C の仕様に従いつつ、実験的に独自の要素を実装して表現の幅を広げようとしています。CSS まわりでは WebKit [http://webkit.org/] がリードしているのではないでしょうか。マルチカラム [http://webkit.org/blog/88/css3-multi-column-support/]や複数背景画像 [http://www.css3.info/preview/multiple-backgrounds/]のような CSS3 にあるものから、反射 [http://webkit.org/blog/182/css-reflections/]やマスク [http://webkit.org/blog/181/css-masks/]のような変わったものまで実に様々です。 最近 WebKit のほうにも実装され、今月の CSS WG で草案化する可能性がある仕様で

インターネット

メディアの消費の仕方の進化

テクノロジーの発展により人々は多くのメディアを消費出来るようになってきました。グーテンベルクが活版印刷技術を発明することで、多くの人々が文字にアクセス出来るようになった 15世紀から、テクノロジーがメディアの流通に大きな役割を果たしてきたといえると思います。 より個人的な体験へ 文字、映像、音声と様々なメディア媒体がありますが、共通しているのが、テクノロジーが発展していくにつれて徐々にパーソナルな体験へ移行しているという点です。書籍も昔は値段が高く数も少なかったので、ひとつの本を共有して読書していましたが、今はひとりで何冊も持っており、いつでも何処でも本を持ち出して読むことが出来ます。 テレビにしてもそうですね。 最初はひとつのテレビに家族が集まって視聴していましたが、テレビも安値で小型のものが登場するようになり、ひとつの部屋に1台テレビになるほど普及しました。そして今は携帯機器にテレビが実装されているので、書籍と同じように場所を選ぶことなくメディアを楽しめるようになりました。 つまり、今のメディア / コンテンツの楽しみ方というのは個人的な体験になってきているということです。ひ

仕事

トップページの旅へ出かけてきます

今までbuilder by ZDNet Japan [http://builder.japan.zdnet.com/] のほうで、iPhoneサイトの構築 [http://builder.japan.zdnet.com/sp/07buildisite/]やサイトのローカライズ [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/builder-localize/] といったミニ連載を執筆してきました。マイコミジャーナルのライフハック連載 [http://journal.mycom.co.jp/column/lifehack/] のように長期でやるおもしろさもありますが、短期でいろいろ書くというスタイルもおもしろいですね。とはいっても書くのが得意というわけではないので『生みの苦しみ』があったりするわけですが(汗 今回、また新たにミニ連載が builder のほうでスタートしました。その名も「トップページにみる日本のウェブデザイン [http://builder.japan.

アクセシビリティ

アクセシビリティPodcastに出演しました

ウェブアクセシビリティに関する情報を音声で聞きたいという方にとって 辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast [http://accessibility.mitsue.co.jp/] は欠かせない存在だと思います。既にシーズン4に突入しているわけですが、今シーズンからゲストを呼んで対談形式で放送するのが何回かあるそうです。その一人目のゲストとして出演してきました。 一見、かけ離れた存在のように感じるデザインとアクセシビリティですが、重なる部分はとても多いと思います。前編・後編に分かれていて、前編はウェブアクセシビリティ全般の話題。後編はプレゼンの話題も含めていろいろ話をしてきました。本格的なスタジオで収録したことがなかったので、少し緊張しましたが楽しい時間でした。というか、時間が足りなかった(汗 * 「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第20回 前編 [http://accessibility.mitsue.co.jp/archives/000133.html] * 「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第20回 後編

Subject to Change
デザイン

Subject to Change

ユーザー・エクスペリエンスをウェブサイト制作で実践している Adaptive Path [http://www.adaptivepath.com/] で働いている方4名が共著した本。The Long Wow [http://adaptivepath.com/ideas/essays/archives/000858.php] をはじめ、サイトで掲載されていたコラムと新たに加わった情報が一冊としてまとまった本という印象ですね。タイトルの「Subject to Change (変更する可能性)」からも分かる通り、変化を予測出来ないほど未来はダイナミックでスピードがあるので、それらに柔軟に対応出来るようにしようというのがテーマでした。 人が求めているより良い体験は、ひとつのプロダクトやサービス単体によって実現出来るものではなく、企業・機関そのものも変化する (デザインされる) ことによって初めて実現出来ることが指摘されています。その中で、顧客調査、デザイン、そしてアジャイル的な技術導入というプロセスが必要であるとされています。機械的に解析して決められたプロセスの中で『作業』するのではなく

仕事

建設的な会話をするために気をつけておきたいこと

ウェブサイトの構築といっても、立場関係を考慮することなく、コラボレーションのようなデザインプロセスになってきています。デザインプロセスのどのフェイズにおいても、開発メンバーやクライアントを交えて意見を交換するときがあります。皆でサイトを作り上げて行くわけですから、会話をすることはとても大事な時間ではありますが、建設的な意見ばかりが出て来るわけではありません。時には会議が迷走してしまったり、開発メンバーの士気を下げてしまう可能性もあります。 チームメンバーだけでなくクライアントにも伝えておきたい、建設的なフィードバックの仕方。よりよいウェブサイトを皆で作って行くために覚えておきたい項目を5点紹介します。 感情を含む熟語を含めない 「好みではない」「違う気がする」といったネガティブな表現だけでなく、「好きだね」も使うのを控えたほうが良いです。もちろん、違う意見を言うことは悪い事ではないですし、「好みではない」と考えることは誰でもあります。そのとき感情的な表現をそのまま述べるのではなく、どうしてそう感じるのかを考えてフィードバックすると良いでしょう。 問題と言わない この言葉が入った瞬間

セミナー

青森でウェブマーケティングの話をしました

この記事は「青森で3度目のセミナーをします [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/third-seminar-in-aomori/]」の続きにあたります。今回は見事に岩手・宮城内陸地震 [http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/iwate_miyagi_earthquake/] に遭遇してしまったわけですが、無事にセミナーを終え帰宅することが出来ました。今回は青森県庁が主催しているウェブマーケティングセミナーのシリーズ第1回目で「 ウェブという媒体を理解した情報発信とネットワーク作り 」という題名で話をしました。第一回目ということで、「そもそもウェブマーケティングって何ですか」という部分を中心にイントロダクションのようなプレゼンを構築しました。 もちろん、ウェブマーケティングを解体していくと、様々な系統やアプローチが存在するので、それこそキリがない話ですが、今回はウェブでしか出来ない事、ウェブだからする価値があるマーケティングは何なのかを紹介しました。ウェブは大企業であったり媒体を持ってなければ人々

映画

「Wall-E」のアニメーションは完全なる不完全

前回「ピクサーが考えるイノベーションの鍵 [http://www.yasuhisa.com/could/article/pixar-innovation/] 」で、ピクサー映画のおもしろさの秘密の断片を紹介しました。ブラッド・バード監督は映画「アイアン・ジャイアント [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002GD4K0/could-22/ref=nosim/] 」の成功でピクサーに入った方で、オリジナルメンバーではない方です。スティーブ・ジョブスが彼をスカウトしたそうですが、その理由もトイストーリーシリーズで成功を収めたピクサーがこのままの状態に留まらずイノベーションをし続けるためのの起爆剤としての役目だったとか。結果的に今でも先進的なアニメーションをピクサーは作り続けているわけですから、ジョブスの英断だったといえるかもしれません。 新作「Wall-E [http://www.disney.co.jp/movies/wall-e/]」は、「ファインディング・ニモ [http://www.amazon.co.

アイデア

ピクサーが考えるイノベーションの鍵

正直言って、12月の公開まで待てない Pixar [http://www.pixar.com/jp/] の新作「Wall-E [http://www.disney.co.jp/movies/wall-e/]」。Pixar は初の長編 CG 映画「トイストーリー [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001VQVVU/could-22/ref=nosim/] 」以来、ひとつもハズレ映画を作っていないとんでもない映像制作会社です。圧巻の映像美も素晴らしいですが、シーンの見せ方や、ストーリーにたくさんのアイデアが盛り込まれていて、新作が出る度に驚きと感動があるのが最大の魅力だと思います。アニメーションの世界でイノベーションを続けている Pixar ですが、その秘密は何なのでしょうか。 「Mr.インクレディブル [http://www.amazon.co.

アイデア

ノキアと利用者のウェブを使った共同作業

ウェブは企業も個人も関係なくフラットな関係を築くことが出来ます。ウェブという「バーチャルな空間」ではありますが、フラットな関係性を作れるということで、今までよりパーソナルでスピード感のあるコミュニケーションが求められます。つまりウェブの特性を活かして、従来のようなカスタマーサービスとは異なる利用者と繋がる窓口が必要とされるわけです。 このサイトで何度も取り上げている [http://www.yasuhisa.com/could/entries/001069.php] Nokia は以前から携帯電話の使い方や、デバイスを利用する人のリアクションや環境に注目して様々な研究・開発を行っており、以前から注目しています。そんな人に注目している Nokia が、利用者との接点をより増やしたいと考えるのは、自然なことだといえます。Nokia Beta Labs [http://www.nokia.com/betalabs] では、文字通りまだ β版のサービスやソフトウェアを誰でもダウンロード出来るように公開しており、開発状況の公開や利用者からのフィードバックを公募しています。 コミュニケーション

ソフトウェア

あなたを進化させたツールは何ですか?

テクノロジーは常に進化し続けていますが、それと同時に使っている我々も進化し続けています。何か新しいテクノロジーに触れることによって自分の仕事の仕方やライフスタイルを向上させてくれることもあります。また、人のライフスタイルの変化に応じてテクノロジーも進化していることもあります。つまり、お互いが影響し合いながら進化し続けているといっても良いでしょう。 ここ 5年という短いスパンで見たとしても、めまぐるしいテクノロジーの進化がありました。その進化の中、自分も変わってきたと思います。Webサイトやパソコンという小さな枠でみても影響を受けたテクノロジーは幾つかあるのではないでしょうか。今回は自分が影響を受けたテクノロジーを個人的な視点を含めて紹介したいと思います。 MovableType [http://www.movabletype.jp/]ええ。このウェブサイトは WordPress [http://wordpress.org/] ですよ。MT は仕事でもそれほど使う機会がないわけですが、MTの存在がなければ自分で CMS を作って 4 年間もそれを運用することはなかったですし、今ほどプ

ソフトウェア

無料で使えるワイヤーフレームツールのまとめ

Firefox 上で動作するワイヤーフレームツール Pencil [http://www.evolus.vn/Pencil/Home.html] をはじめ、無料でしかも便利なツールが増えてきました。紙とペンでワイヤーフレームを描くのは基本ですが、より本物に近いプロトタイプを作るのであればソフトウェアを使うのが最適です。以前紹介した「 プロトタイピングの基礎の基礎 [http://www.yasuhisa.com/could/article/prototyping-basics/] 」も併用に読んで今回紹介するツールの中から自分に合ったツールを探してみてはいかがでしょうか。 DIA: a drawing program [http://www.gnome.org/projects/dia/] UMLダイアグラムに特化していますが、ワイヤーフレームも作れます。基本的にデータは XML で保存されますが、EPS, SVG, PNG といった別形式にも書き出せますDENIM [http://dub.washington.edu:2007/denim/] タブレットで操作すると快適そうなプロ

仕事

時間でお金を請求出来ない仕事

たくさんの時間を費やせば、それだけ良いプロダクトになる可能性はありますが、一概にすべてがそうとはいえません。単純に時間が必要なタスクもありますが、クリエイティブに関していえば、時間とは全く関係のないプロセスといえるでしょう。時には一瞬で思いつくこともありますし、一晩中考えた末に編み出すアイデアもあるでしょう。では、時間を費やしたほうが価値が高いのかといえば、そうではありません。 何かを作り出すという仕事は時間では測り難いですが、他にも時間では測れない仕事はたくさんあります。ひとつの場所に長時間居座ることが仕事をしているかしていないかの評価に繋げるのも難しくなっていますし、大勢が一カ所に長時間いるということが生産性が高いことであるとも言えないと思います。「仕事時間」といっても常にフルスピードで働いているわけでもないですし、無駄に時間を過ごしている場合もあるわけです。疲れてくれば当然脳の働きも鈍くなってきます。疲れがたまり脳への負担も増えれば、ストレスもたまり仕事そのものも好きでなくなってくるでしょう。 年収制度やフレキシブルアワーというのは以前からありますが、他にも様々な試みがされて

ビジネス

オフラインとオンラインの口コミのバランス

毎日 35億の口コミ会話がアメリカで行われていると言われています。Keller Fay Group [http://www.kellerfay.com/] の 調査 [http://www.bizreport.com/2008/06/offline_wom_more_effective_than_online_buzz.html] によると、そのうちオンラインで行われている口コミはわずか 7%。実際会って行われる口コミが圧倒的に多く (75%)、次に多いのは電話 (17%) だそうです。SNS やブログなどオンラインにおけるコミュニケーションは多様なものになってきてはいるものの、オフラインの口コミは依然最も強いわけです。 上記と似たような結果は BIGresearch [http://www.bigresearch.com/] が、15,727人を対象にしたアンケート結果 [http://www.bigresearch.com/news/

デザイン

ウェブデザインの十戒

ウェブデザインにおいて鉄則という言葉を使うのは個人的にあまり好きではないですが、共通するルールというか、考えておきたいところは幾つかあります。ひとつはウェブという媒体を理解することだと思いますが、サイトを構築する前に考え起きたいことは他にもいろいろあります。 先日 Business Week に掲載された「The 10 Commandments of Web Design [http://www.businessweek.com/innovate/content/jun2008/id20080623_750025.htm] 」では、Don Norman, Jeffrey Zeldman, John Maeda をはじめ 15名の著名人が集まってウェブデザインの十戒をまとめています。 Best and Worst of the Web [http://images.businessweek.com/ss/08/06/0623_best_worst_

講演

青森で3度目のセミナーをします

CSS Nite [http://www.cssnite.jp/]を含めて2回青森で講演しているのですが、3度目の来青を果たせそうです。青森県が主催する第1回 ウェブマーケティングセミナー [http://www5.pref.aomori.lg.jp/sozoka/43436/cpub.html] で講演をすることになりました。今回はウェブデザイナー向けではなく、青森在住の中小企業の方が主な対象になりそうです。題名は「ウェブという媒体を理解した情報発信とネットワーク作り」。毎回思うのですが、本当に自分はタイトルを付けるセンスがないような気がする。 内容はウェブサイト制作でするにおいて必ずといっていいほど出てくるテクニカルな用語を最小限に抑えて、雑誌広告やチラシではなくウェブで情報発信をするときの注意点とメリットを詳しく解説するというもの。もちろん、ウェブサイト制作者にとっても基本的な部分なので学べるところはあると思いますが、作る側ではなく発信する側とう視点で話しを進めていきます。せっかく青森でセミナーをするので、青森ならではのアプローチも幾つか提案出来たらなと考えています。 お申し