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製品の外にある体験を視覚化しよう

これは iPhone 7 のコマーシャルの一コマ。少年が夜中に写真を撮りに行ったときのシーンです。夜でも撮影できる、スマートフォンでも綺麗な写真が撮れるという機能的な部分を暗に語っていると同時に、少年の感情や動機も表現しています。夜中突然、撮影をしに行きたくなる動機を iPhone 7 が与えてくれてるかのように見えます。それはコマーシャルのところどころに出てくる少年の表情から見ても分かります。iPhone 7 は、彼にとって自己表現のデバイスであるわけです。 iPhone 7 のコマーシャルを 1200 メガピクセルのカメラ、手振れ補正の改善、最大10倍のデジタルズームといったスペックを中心に語ることができたでしょう。代わりに、iPhone 7 を使う人にフォーカスを当てた内容になっており、視聴者によっては感情移入した人もいるかもしれません。 こうした語りかけは、Web サイトやアプリという製品そのもののデザインをしていると忘れがちな視点だと思います。実は製品がどれだけ素晴らしいかというのは、一部のファン以外興味がない部分です。それより、製品を通して使っている自分がどう変わるのかに興味を持っています。本来、利用者の体験について考えなければならない部分はこうしたところで、製品そのものを触れているときの体験に留めるべきではないわけです。アップルのコマーシャルは、製品ではなく使う人にフォーカスしていることが多いですが、製品を使うことによってどう変わるのかを語りたいからでしょう。 Amazon

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Peach🍑から学ぶデザインに関わる4つの傾向

いろいろ学びがあるPeach Peach というアプリ、ご存知ですか? Vine の創始者として知られている Dom Hofmann の新作。ひとことで言い表すとメッセージアプリですが、チャットと言うより、ステータスアップデートをメッセージ形式で更新できるアプリ。小さな情報を気軽にやりとりするという Vine、そして同じチームが開発している Byte と重なるコンセプトです。 今年の CES は 1 月 6 日から 9 日まで開催されましたが、イベント期間中に合わせてリリースしたというタイミングも絶妙。リアルイベントとソーシャルメディア両方で広がった印象があります。知り合いの『今』を知るためのアプリなので、 CES のように多くの方が一箇所に集まるイベントとの相性が良かったのかもしれません。 もちろんデザインについて Peach から学べることは幾つかあります。 コンテンツのメッセージ化 Peach を使って最初に抱いた印象は「ホームページがメッセージになった」でした。昔のホームページは幾つかのページによって構成されていましたが、Peach は、

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マルチデバイス時代の評価課題と提案

今後はさらに測れない領域が増える 今のところウェアラブルデバイスの通知は賢いとは言えないものの、今後利用者の文脈に応じて柔軟かつタイミングよく送られてくる可能性があります。また、Google の App Indexing や、Apple の App Search など、アプリとデバイスとの間、アプリとアプリとの間、アプリと Web との間があやふやになっていきます。ウェアラブルやスマートフォンでは、その瞬間に欲しいコンテンツへ直接アクセスするという行動が増えていくでしょう。今までのようにアプリアイコンをタップするだけが接点ではなくなりますし、アプリのトップ画面から見ていく必要もないわけです。 通知が賢くなり、そのとき欲しいコンテンツが届くことは利用者へのメリットは大きいです。しかし、『アプリの成功』を評価するという意味では大きな課題があると思います。通知が賢くなればなるほど、エンゲージメント(利用時間)や、アプリの起動回数が減る可能性があります。また、アプリを起動するという行動に移らなかったとしても、利用者へは良い体験を提供できている可能性もあります。グッドタイミングで的確な情報が通知されれば、それで満足ということもあり得るわけです。 通知が利用者に届くことで、下図のように様々なリアクションが考えられます。中には測定が難しいものがあります。 ウェアラブルへのアクション ウェアラブルデバイスに表示される通知 UI

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デザイナーも知っておきたいIFTTTレシピ

自動化は便利で面白い 使っていないようで、実は常に使っているサービスといえば IFTTT。「If This Then That(これをしたらあれをする)」の略で、文字通り何かが起こったら、自動的に特定の処理をしてくれます。例えば Instagram で撮った写真を、自動的に Flickr に転載するといった処理を何もしなくてもやってくれます。 似たようなサービスだと昔から Yahoo! Pipes がありますし、Mac OS X だとAutomator もあります。最近だと iOS に特化した Workflow も楽しく活用しています。 IFTTT の良いところは、デスクトップ、スマートフォンといったデバイスだけでなく、数多くの Web サービスのサポートがあるところ。スマートフォンの Notification、SMS、GPS とも連携することができるので、

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OmniFocusでできるタスクに埋もれないためのシンプル設定

タスク管理は様々なツールやサービスを転々としていた時期がありましたが、ここ 2, 3 年は OmniFocus で落ち着いています。私の場合、クライアントのワークフローになるべく合わせて仕事しているので、情報が分散してしまいがちです。そこで OmniFocus でタスクを収集して、整理・処理をするようにしています。デスクトップ版だけでなくiPhone版も購入するとなると、1万円前後の投資が必要になるので気軽に始めることはできませんが、ただ、デスクトップ版には 14 日間の試用期間があるので試してみてはいかがでしょうか。今年出た 2.0 で UI が一新されたのことで、ますます扱いやすくなりました。 OmniFocus をはじめとしたタスク管理アプリの力を発揮させるには、積極的にタスクを放り込むことが重要です。中途半端な導入ではなく、フルコミットすることで、こうしたツールを使う意味が増すと思います。そのために、思い立ったらすぐに書き込む癖をつけるようにしておきたいところ。いつでもどこでもショートカットひとつでタスク追加ができるのが OmniFocus をはじめとしたネイティブアプリの強みです。 ただここで問題が発生します。 積極的にタスクを追加すると、瞬く間にタスクが溢れだします。たとえプロジェクトごとにタスクを振り分けたり、期限順に並べ替えたとしても、

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Adaptive Path 買収から思う銀行のこと、デザインのこと

米国の金融大手キャピタル・ワンが UX コンサル会社である Adaptive Path を買収しました。その2ヶ月前にはモジュール式スマートフォン「Ara」を手がけた Daniel Makoski 氏が同銀行へ移籍しています。金融機関という巨大な組織でいかにデザイン思考が広がり、形になるのか今から楽しみです。ひとつの案件としてではなく、組織の一員として内側から変えていくという Adaptive Path のアプローチは、最近の私の仕事の仕方と重なるところがあります。 デジタル化は進んでいるものの、改善余地が数多く残されている大手金融機関。一般企業とは比べものにならないほど、安全性、プライバシー、危機管理の整備と実装を考慮しなければならないわけですから一筋縄にはいかないと思います。米国では銀行は顧客ロイアリティが低いビジネスとされている理由も、私たちの生活の合ったサービスが提供されていないからかもしれません。未だに小切手が出回っている米国特有の遅れもあります。 日本の銀行も徐々に便利になってきているものの、オンライン/オフライン両方で課題が残されています。Webサイトの管理がままならないですし、手続きも用紙にわざわざ書き込まないと始めることができないこともあります。銀行との付き合い方が多様になってきたからこそ、シームレスなサービスが必要とされていますし、デザイン思考は欠かせないアプローチです。それを実現するには、外注して納品されたものを使うという形より、小さな改善ができるような体勢を整えながら社内で設計/開発できたほうが良いと思います。 あくまで推測ですが、

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マルチデバイス体験のためのデザインの課題

ここ 1, 2 年のアプリ購入の条件はマルチデバイスでシームレスな操作ができることができることが前提になっており、その傾向はますます強くなっています。私が愛用している Byword も保存という操作をすることなく、マルチデバイスですぐにデータにアクセスできることが購入のキッカケになっています。 明るさ調整や、スピードダイヤルといった機能もあり。連携できるアプリも順次増えています。 マルチデバイスと同様、重要になってくるのがアプリ間のデータのやりとりや操作が可能なこと。Web サービスを基にして作られたアプリであれば大丈夫ですが、孤立した状態で存在で存在するアプリも少なくありません。Android だともう少しスマートな解決策がありそうですが、iPhone の場合だと Launch Center は便利です。TextExpander と連携をしていて、書いた文章を様々なサービスへ直接投函することができる Drafts も、制限はありますがアプリの壁を超えることができます。 こうしたニーズが生まれるのも、アプリには以下のようなデザインの課題を抱えているからだと思います。 アプリは単独で存在しているものがほとんど(閉じられている) OS やハードウェアとの多少連携はあるものの、アプリ間での連携は少ない サービスによる囲い込みが激化している クラウドといっても独自のクラウドが別々に存在している 利用者コンテキストが重要とされているものの、それを読み取る手段が限られている お勧めのアプリとして紹介したことがある Byword は、

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キーワード 2013: Stimul-experience(同時体験)

昨年、 Everyscreen というキーワードを提唱しました。スマートフォン、タブレットという特定のデバイスだけでなく、生活の様々なシーンに登場する「スクリーン」に対してどうデザインすれば良いのかを解説しました。今年はこの傾向がさらに強くなると考えられます。昨年は O2O のようなオフライン、オンラインの連携が注目されましたが、導線をつくることに重きを置くところがありました。しかし、人々の生活はオフライン、オンラインと明確に分離できる状態ではなくなったことで、単なる導線では十分ではないと考えられます。 同時に存在し体験する 2年前に講演した「多次元化するWebと今後のWebデザイン」。オフライン・オンラインを行き来するのではなく、常に同時に存在するという世界観を描いた内容。 上図は、あるお店に入る前から出るまでのシナリオです。 オフラインの店舗に入るキッカケをつくったのがオンラインですし、店舗にいる間もオンライン・オフラインを行き来しています。『お店の中』というオフラインの世界にいるものの、オンラインの情報に常にアクセスできる状態にあります。これはパソコンがメインに数年前では想像しにくい光景です。ひとつの仮説に過ぎませんが、スマートフォンのようなデバイスが登場したことで、オンラインとオフラインの領域があやふやになり、常に行き来して生活することが当たり前になりました。 オンライン・オフラインという垣根を失ったということは新しい課題を生み出しています。ひとつは今まで以上にすべての配信チャンネルの連携が必要になる点。そして、人がどのように動くのかが予測しにくい中で、いかに効果測定を行うのかという点です。良い

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イマドキの電子出版プラットフォームいろいろ

電子書籍であれば、様々な方法で出版できるようになった現在。日本国内でも Puboo が好調ですし、類似サービスも数多く出揃ってきました。もう出さない理由はないといってもいいくらい、自分のニーズに合わせて電子書籍が出せる状態になってきました。ファイル形式も分裂状態ですし、ソフトウェア UI も発展途上ですが、まずは電子書籍の世界に飛び込むための土台は作られているといえます。 テキストを流し込むと ePub のような比較的汎用性の高いフォーマットに変換・その場で販売というサービスであれば幾つかありますが、他にどのようなサービスがあるのでしょうか。中には独自のネットワークやビジネスモデルをつくっているサービスがあります。また、こうした電子書籍の時代だからこそ紙の書籍を軸にしたサービスもでてきています。 今回は最近注目されている出版プラットフォームを幾つか紹介します。 24Symbols 無料で読める電子書籍プラットフォーム。Webブラウザとアプリで書籍が読めるようになっており、クラウドを活用した読書の同期やコメントの共有といった機能があります。無料版では広告が出るようになっており、月額料金を払うと広告がないシンプルな状態で読書が楽しめるようになっています。出版社・著者は、書籍が読まれることで収益を得ることが出来るようになっています(広告収入や会員費から)。著者向けのツールも幾つか用意されており、どれくらい読まれているのか、何が共有されているのか分かるようになっています。 unbound 書籍版Kickstarter。出版社など仲介者はなし。著者と読者が協力して本を出すのがコンセプトです。Kickstarter と同様、投資額が多ければ、特典が付いてきます。紙の書籍、

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キーワード2011: Talk Now(今すぐ対話)

キーワード2011Empower(元気づける)Analyze(分析 / 観察)Talk Now(今すぐ対話)Fun(楽しむ) 2010 年のキーワードを事例と共に紹介するミニシリーズ。今回は「Talk Now」です。コミュニケーションデザインという言葉はよく耳にしますが、語られる内容は主に情報発信者側が伝えたい情報(思い)を伝える方法にフォーカスされがちです。今回ピックアップしたキーワード「Talk Now」は一方通行の伝達ではなく、双方向・多方向による対話を指しています。人と人、サービスと顧客、そしてコミュニティとコミュニティによる相互関係が対話を生み出します。デザインをする立場から言えば、対話がしやすい環境作りと仕組みを作ることが必要とされるでしょう。 瞬時のフィードバックを期待する人々 昨年の6月には6500万もの Tweets が1日に流れていました。もちろん、今現在であればこの数字はさらに大きなものになっているでしょうし、情報の流れはさらに早く複雑なものになっているでしょう。人々は今この瞬間を楽しむようになっていると同時に今この瞬間に何かレスポンスを得ることを期待しているからこそ、Twitter のようなサービスが受け入れられているのでしょう。Beagle Research

コンテンツ

効率よくタグ付けをするツールとサービス

「コンテンツを繋ぎ合わせる理由とメリット」で、コンテンツにメタデータを付随することの重要性を解説しました。発行日・更新日・筆者といったデータは CMS から簡単に引き出せますが、コンテンツの文脈を示すタグ (キーワード) をどう記入するかが難しいところです。執筆したコンテンツを全体から捉え、短くて明確なキーワードを考えるのはなかなか難しい作業です。個人サイトであればまだいいですが、一日に複数のコンテンツを配信しなければならない環境だとひとつひとつタグを考える時間はないでしょう。複数人の人がタグの記述に携われば言葉のブレも発生するかもしれません。 そこでコンテンツを解析し、的確なキーワードを提示するサービスの利用が欠かせなくなります。SmartLogic や Nstein が解析・分析を行っているサービスですが、いずれも大企業向けのソリューションしか提供しておらず、誰でも利用できるというものではありません。精度は発展途上ですが、無料で手軽に使える文字解析ツールは幾つかあります。 私が利用しているのは Simple Tagという WordPress 専用のプラグイン。これはタグを管理するためのツールですが、中でも注目なのがコンテンツから最適なタグを提案してくれる機能。本文の中に今まで蓄積したタグがあるかをチェックし提示してくれます。タグを考える手間が省けるだけでなく、ちょっとした言葉のブレを防ぐのに最適です。もちろん日本語に対応しています。 Simple Tag は他の文字解析サービスの API を介して、より精度の高いタグを見つけ出すことも可能です。

インターネット

ソーシャルメディアの語源から分かる課題

仕事の関係上、聞かない日がないくらい「ソーシャルメディア」という言葉をよく耳にします。しかしその言葉の使われ方に違和感を感じることがありますし、従来のメディア配信と変わらないと感じることもあります。そもそもソーシャルメディアという言葉はいつ使われ始めたのでしょうか? Danah M. Boyd と Nicole B. Ellison が、2007年に発表した「Social Network Sites: Definition, History, and Scholarship」というSNSに関する文献で始めて「ソーシャルメディア」という言葉が使われたといわれています。以下がその文献でソーシャルメディアという言葉が使われた文章になります。 Furthermore, as the social media and user-generated content phenomena grew, websites focused on media sharing began implementing

サービス

ロイターが新聞向けに視覚化サービスを開始

部数が減って苦しい状況に置かれている新聞ですが、その新聞に向けて新しいサービスをロイターが提供を開始しました。Reuters Financial Infographics は、ファイナンスデータを視覚化したものを、新聞社のニーズに合わせて提供するというもの。すべて自動化されているこのサービスは、紙面の大きさに合わせて作成してくれるだけでなく、特定の企業や業種に絞るといったカスタムビューも作ってくれます。印刷にも耐えられる EPS か PDF で、決まった日時にデータが送られるそうです。 以前、執筆した「ウェブらしい新聞サイトのあり方とは」という記事で、新聞サイトはサービスプロバイダーになるべきだという話をしました。コンテンツを制作し、配信するだけでなく、サービスという価値を負荷することでマネタイズ出来る可能性はあるのではないかという提案をしましたが、ロイターの試みはまさにそれといえます。ロイターのもつ膨大な情報を単に提供するのではなく、それぞれの顧客に対してカスタマイズしたデータを印刷出来るクオリティで配信という「サービス」を提供している点が大きな違いです。 今回紹介したロイターのサービスは、一般向けではなく新聞社向けというニッチなターゲティングですが、Web ならではですし、ニーズも少しばかりありそうです。ロイターではなく、新聞サイトであればどのような価値をサービスとして提供出来るのでしょうか。「今だから出来る新しい紙媒体向けサービス」で紹介したように、下がりつつ印刷のコストを利用して新しいサービスが生まれています。カスタマイズした紙面を効率よく配信することも難しくないでしょう。 読者は盛りだくさんのコンテンツを欲しているとは限りません。Webに広がる莫大な情報をいかに効率よく収集し、スマートに分析することを求めています。

サービス

今だから出来る新しい紙媒体向けサービス

電子書籍が注目を集める今日ですが、印刷もここ数年間変わり続けています。例えば名刺印刷をみてみるとどうでしょう。年々印刷の質が上がっているのはもちろんですが、値段も下がり続けています。PDF や Illustrator ファイルを Web サイトでアップロードするだけで作業が終わるなんて数年前では想像しにくかったですが、今や当たり前です。 紙媒体は Web に比べるとスケーリングに乏しいです。ユーザー (読者) が増えるとその分印刷コストがかかります。初版でたくさん印刷出来ればコストを落とすことが出来ますが、なかなかそうはいきませんし、印刷の回数が増えればその分コストが嵩みます。しかし、ニッチな市場ではどうでしょうか。ある程度、読者数が想定出来るのであればコストを抑えつつ利益を上げることが出来るかもしれません。一昔であれば、紙媒体をもつにはそれなりに資金と印刷ボリュームを必要としましたが、近年の印刷コストの低下に伴い、ニッチな市場に向けた新しいビジネスも生まれています。 自己出版・制作サービスの老舗といえば Lulu というサービスがあります。2002年から運営されているこのサービスは今でも成長を続けており、年間50万タイトルの書籍が出版されています。書籍(というより最初は冊子みたいでした)からスタートした Lulu は、現在カレンダー、フォトアルバム、電子書籍の販売もサポートしており、Stanza

アイデア

好みを出さないレコメンデーションが欲しい

去年あたりからレコメンデーション系のサービスが目に付くようになりました。音楽だとPandora、TasteKid、echonest。映像だとJinni。書籍だとBookLamp。TwitterでもTwolloというサービスがあります。総合的なものだと The Filter がよく出来ているサービスのひとつです。それぞれ異なるアルゴリズムを持っているので特定は出来ませんが、レコメンデーションは以下のような要素が基本になっていると思います。 利用者の購買/使用/消費履歴 商品に対する評価 製品の属性/メタデータ 利用者のネットワーク サービスを利用する全員のデータ こうした要素を用いて提案されるレコメンデーションとは「あなたは○○が好きだから、きっと△△も好きですよ」「○○を買った人は△△も買っていますよ」といったものになります。自分の趣向に合ったものを提示するのもひとつのレコメンデーションではありますが、それだけがレコメンデーションの意味ではないと思います。「あなたが気に入るかどうか分からないけど□□はすごく良いですよ」「いつも○○買っているみたいだけど、実は□□も良いですよ」といった利用者の趣向とは離れたレコメンデーションもあります。 Last.fmを使っていると分かりますが、自分の好みの範囲だけでも新たな発見はいくらでもあります。しかし、そこには全く思いもよらない発見はありません。現在もショッピングサイトでは特集記事を掲載して「

UX

利用者がサイトを去るときの感情

アクセスしたウェブサイトから離脱する理由はいろいろあると思います。目的を達成したのであれば最高ですが、そうでない場合もあります。利用者がサイトを去る理由はサイトによって異なると思いますが、共通した思いを抱いていることもあります。ちょうど1年くらいの記事ですが「25 reasons users STOP using your product: An analysis of customer lifecycle」で、利用者がサイトを利用しなくなったときの感情や思いをリストアップしています。主にソーシャルサイトを意識したものになっていますが、ウェブサイト全般にもいえることで思い当たるところを以下にリストしてみました。 なぜこれが自分にとって価値があるのか分からない なかなか表示してくれない いろいろしたいわけじゃない 登録してまで利用したくない パスワード忘れてしまった そもそも何をしたら良いのか分からない アラートやメールがたくさん来て気が散る 知り合いが誰も使っていない どうも見た目がしっくり来ない 別のを既に使っているからいい 改善策としてインターフェイスやビジュアルの変更がなされる場合がありますが、それだけではソリューションとして成り立ちません。むしろ、上記に挙げたリストの中でインターフェイスを変えたら解決するものは少ないです。「価値があるのか分からない」といった思いは、少数のページを観覧したときだけでなく、使い込んだ後に出てくる可能性もあります。提供したいサービスや製品の伝え方のアプローチを変えてみるということは単に視覚部分だけでは解決出来ず、サイト (企業)

UX

お勧めのオンラインコラボツールいろいろ

基本的なコミュニケーションはメールやチャットといった文字情報のみで出来ますが、ビジュアルに関する考えを共有する場合、文字だけでは難しいです。スクリーンショットに手軽に情報を入れたり、スクリーンキャスト (動画) を作るツールが充実してきたので、ビジュアルを共有するのも難しくなくなってきました。絵を見せて意見を交換するというやりとりだけならメールでも難しくありません。しかし情報共有したり、共同作業をしたいと考えると、オンラインツールが最適です。今回はウェブサイト制作に役立つオンラインでコラボレーションを可能にするツールを幾つか紹介します。 Protonotes 以前builder.comの記事として紹介したことがありますね。ウェブサイトに JavaScript のコードを埋め込むだけで、どのサイトにも付箋を貼付けることが出来るサービス。使う側は会員登録やプラグインを必要としないお手軽感が良いです。 Stixy 付箋ツールだけでなく、ちょっとした To Do 管理も出来てしまうのが、Stixy。複数のボードの管理が出来るので案件ごとに分けて使うことも出来ます。詳しい使い方はマイコミジャーナルの記事を参照してください。 Wetpaint オンラインコラボといえば Wiki を連想しますが、手軽に高機能な Wiki を始めたいという方にお勧め。Wetpaintに関する概要はTechcrunchを参照してください。 Twiddla 付箋だけでなくドローイングツールや画像など表現するための豊富なパレットが揃っているのがこのサービス。チャット機能も実装されているので、リアルタイムに絵を見ながらディスカッションが出来るようになっています。 Thinkature Twiddlaほど機能はありませんが、

サービス

Twitterを使った社会活動

様々な使い方や機能をあらかじめ提供している他サービスとは異なり、Twitterは大変シンプルなサービス。こうした機能を最小限に削ぎ落としたサービスは「こういうことが出来る」という明確な使い方が提示しにくい故、使い始めに苦労する場合もあります。明確な使い方がないのは同時に、工夫次第で使い方はいろいろあるわけです。英語圏で利用している方は多いので、リーチ出来る数も多いですし、ほぼリアルタイムでの対応が出来ることから、口コミやサポートのツールとして Twitter アカウントを持っている方も少なくありません。 また Twitter API を利用することで、具体的な使い方を提示出来るサービスをつくることも可能です。先月の Web Directions East で講演した Dan Cederholm も Twitter API を使って Foamee というサービスを立ち上げています。サービスの機能や仕様に利用者が合わせるのではなく、利用者の使い方にサービスが合わせることが出来る・・・この点が Twitter が成功しているひとつの点なのではないかと思います。 使い方次第でどうにでも『化ける』ことが出来る Twitter ですが、最近では社会活動の一環として Twitter

インターネット

モノとネットを繋げるサービス

最近、日本でも chumby のようなパソコン以外からのインターネットととの関わり方が注目を浴びています。chumby だけでなくても、ネットに繋がるデバイスというのは幾つかありますが、その他にネットと実世界を繋げるサービスというのも幾つか出てきています。つまり、名刺、おもちゃ、鉛筆といったモノがネットに繋がる窓口に変わるといったら良いのでしょうか。 ネットと実世界のリンクとして代表的なのが QRコードだと思いますが、今はそれだけでなく様々なものがあります。chumby もそうですが、特徴になっているのが、開発可能な環境も同時に整えられていて独自のサービスや楽しみ方を提案することが可能な点です。以下に4つほど注目のサービスを挙げておきます。 tikitag RFID が埋め込まれている小さなステッカーに、URLだけでなくメッセージやアプリケーションの起動といったコマンドなど様々なデータを埋め込むことが出来ます。埋め込むことが出来るデータタイプは現在10種類ですが、APIが公開されているので独自のデータフォーマットを埋め込むことも難しくありません。 OpenSpime 小さなセンサーを取り付けることで、壁や机からデジタルデータとインタラクションとることが出来ます。デモでは二酸化炭素の濃度をセンサーが測定し、それをウェブ上にリアルタイムに表示させています。リアルとデジタルデータがシームレスに繋がっているひとつの例です。 Nabaztag ウサギの形をしたマスコット。話しかけるとインターネットから情報を取得し、声で伝えてくれます。また、様々なオブジェクトをかざすことで、違う言葉を発することも出来るそうです。こちらも API が用意されており、情報と

ゲーム

MMORPGが提案するニュースレターの将来

ゲーム好きを公言しておりますが、特に興味があるのがオンラインゲーム。World of Warcraft は相変わらず遊んでいますし、半年近く前になりますが、ポッドキャストでオンラインゲームについて長く話したこともあります。ゲーム自体がおもしろいというのはもちろんですが、ゲームを利用したサービスやビジネスが幾つも存在しているのが僕の興味を引いている部分です。無料サービスだと World of Warcraft Map のように Google Maps API とゲームのマップを組み合わせたものがありますし、有料だとFigurePrints のように自分のキャラクターをフィギュアにして購入することが出来るサービスもあります。 中でも最近注目しているのが Azeroth Advisor というサービス。自分のキャラクターのレベルやステータスに合った情報満載のニュースレターを配信してくれます。元々知っていたサービスですが、最近無料サービスになったのをきっかけに利用してみました。機械的でつまらない内容かと思いきや、良い意味で見事に裏切られたサービスです。 自分のステータスや居る場所に合わせて、今から何をしなければならないのか、次に何が待っているのか詳しく解説してくれます。初めて訪れた街ならシティガイドが用意されており、何処に自分の必要としているお店やトレーナーがいるかも教えてくれます。このニュースレターは毎週配信されるのではなく、自分のレベルが上がったときのみに配信されるので受信箱がゲームで充満することもありません。 今でもアマゾンなど、お勧め商品を購買履歴から解析してニュースレターを送るというサービスは行っていますが、Azeroth Advisorの場合は自分が情報が欲しいと思うタイミング(この場合レベルが上がったとき)のみに送られてくる点が違います。

インターネット

シニア向けの SNS のまとめ

次々と SNS が立ち上がった時期と団塊世代が引退する時期に備えてサービスを提供したいというニーズが重なってシニア向けの SNS が次々と立ち上がったのがもう2,3年前。今は SNS という言葉すらそれほど聞かなくなりましたが、日本でも小僧.comや STAGE のように今でも積極的な活動を続けているサービスは少なくありません。 日本だけでなく海外でもシニア向けの SNS やコミュニティサイトはたくさんあります。シニアという年齢層でセグメントしているものもあれば、さらに細分化しているサービスもあり様々。Webサイトデザインの視点から見てもアプローチが様々で興味深いです。今回はシニア向け SNS やコミュニティサイトを幾つか紹介。 Boomj シニア向けの SNS ですが、エキスパートという特権会員が情報発信したり質問を受け付けたりしています。オンラインショッピングと連動しています Eons Boomj に比べてさらに典型的な SNS といった雰囲気がしますが、パズルやカードゲームなども用意しており、メンバー内での競争を促しているようです Wanobe イギリスのシニア向けコミュニティサイト。エンターテイメント性を高くしたコンテンツが多いです。掲載されている広告や写真の使い方もおしゃれですね GrownUps ニュージーランドのシニア向けコミュニティサイト。情報配信しているトピックも幅が広く、メンバーがライターになって寄稿することも出来るみたいです ReZoom